雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

群衆リドル

2016-07-09 21:00:00 | 

古野まほろ著"群衆リドル"を読みました。
閉じ込められた館で次々と殺人が起きる孤島物です。
話自体は面白かったのですが、どうしてこの作者は
変わった言葉を使いたがるのでしょう。
日本といえばいいのに帝国だとか、東京を帝都だとか
いうのでしょう。
他の作品も同様です。
言葉の響きがいいから、というわけではなく何か
主義主張があって使っているのだと思います。
でもいい加減うんざりしてきました。
絶対読まないとは言い切れませんが、今後この方の
本は読まないと思います。

リドルというのは作者から読者に途中で犯人を当てて
下さいと挑戦する形式の話のことだったと思います。
たしかに途中で聞かれます。
きっとあの三人の内の誰かだと思いました。
論理的に導き出したのではなく、ドラマで有名な人が
キャストされていれば、ははん、この人がきっと犯人なんだ
なと思う程度のことです。
でも当たりました。

夕佳は浪人生です。
パーティに招待されました。
恋人である大学生で過去に世界的コンクールでいい成績を
収めた八重洲家康を主催者の許可をもらって連れていきました。
橋で他から隔離された山の仲の山荘に九人が集まりました。
八重洲を除く八人に罪を犯したから死ぬことになるのだと
宣言されました。

次々に殺されていきます。

犯人が復讐を誓うその本当の理由はともかく、その手段が
そんなの有りって思ってしまいます。
探偵役の八重洲の傲岸な態度もちょっと嫌ですね。