雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

『ギロチン城』殺人事件

2016-05-11 21:00:00 | 

北山猛邦著"『ギロチン城』殺人事件"を読みました。
幕辺ナコは探偵です。
ヒルベルト・ホテルに居候しています。
ギロチン城の近くの人形塚で書記人形を拾いました。
その人形はHELPと書きました。
ホテル経営者の甥の頼科勇生と二人で城に向かいます。
城主だった久一郎は首を切断されて亡くなっています。
二人は城に入れてもらいます。
城のセキュリィは厳しく静脈、指紋、光彩、声門と
いたるところにチェックがあります。

城に住んでいるのは現城主の一、その姉妹が8人、
メイド二人に女性の医師です。
助けを求めたのはコードネームが"死"で名前はない女性です。
姉妹の名前は二人を除いて二、三、四、五と付けられています。

ギロチン城はギロチンの装置や、人を殺して廻ったという
ギロチン人形や武器などのコレクションがあります。
スクウェアという儀式が出来る建物もあります。

姉妹たちは城から出たことがありません。
外の世界を知りません。

ナコと頼科が城に入った後に城壁の入り口のセキュリテイ
装置が壊されて城外へ出られなくなります。
電話等連絡手段が何もありません。

次々と殺人が起きます。
最初にスクウェアを行っていた姉妹4人が首と胴体が
一人ずつずれて置かれた状態で4つの部屋で見つかります。
一、メイド、医師と次々に殺されていきます。

探偵はナコですが、別行動をしている頼科の目線で書かれています。
確かに最後の謎解きをするのはナコですがあまり存在を
感じない人物です。
自分の子供たちにひどい名前を付けたものです。
閉じ込めて何を目指していたんでしょうか。
"死"は他の姉妹たちとは別扱いでしたがどうしてなのか
よくわかりません。
なぜ殺人が起こったのかもすっきり理解できません。

スクウェアでの殺人の方法が奇抜で、このことを利用した話を
書きたいからあとの話を考えた、みたいな感じを受けます。
でも結構おもしろかったです。