雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂

2016-04-18 21:00:00 | 

似鳥航一著"お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂"を
読みました。
シリーズになっているようです。
この本は最初のもののようです。
浅草で和菓子屋の栗丸屋を継いだのは栗田仁です。
まだ十九歳です。
両親が事故で亡くなりました。
和菓子作りは幼いころから経験してきましたが店を継ぐと
いう決心がつかず大学に行っていました。
急遽大学を休学して和菓子屋を継ぐことになりました。
店はお客が減ってきました。
近所の喫茶店のマスターに葵という二十歳の女性を
和菓子コンサルタントとして紹介されます。

葵は人見知りをする女の子ですが、お菓子に対する知識は
驚くほど豊富です。

"豆大福"
栗田の両親に世話になったとブラジルから帰国してきた
男が訪ねてきます。
二十年前に大福を食べさせてもらったといいます。
栗田が出した大福を前のものとは違うといいます。

"どら焼き"
栗田には朝羽という喧嘩し合う友達がいます。
同じ大学に入学しました。
栗田は休学中ですが大学祭に来るよう朝羽から連絡がきます。
栗田は葵を連れて大学祭に行きます。
朝羽はベビーカステラの屋台を出していました。
和菓子は嫌いだと朝羽はいいます。
葵は和菓子が好きになるものを作ってみせると言い切ります。

"干菓子"
栗田の子供のころ面倒を見てくれた少し年上の小春と出会います。
結婚し二歳の息子がいます。
怪しい男が家をのぞいています。
小春と父は仲たがいをして結婚後会っていません。
怪しい男とは父親でした。
栗田と葵は二人の仲を取り持とうとします。

軽い感じの話でそういう本が読みたいという時にはいいのでは
ないでしょうか。

なんか変と思う部分があります。
干し柿が淡泊な味、と読んであれ?って思いました。
むかし砂糖を色付けしてお花を型どったお菓子がありました。
法事とかお祝いとかにお土産にされたと思います。
確かにあれはおいしいものではありませんでした。
あれのことを和三盆だと言っています。
和三盆って高級な砂糖の名前のはずですが、なぜお菓子の
名前として扱われるのだろうと疑問に感じました。
後で干し柿も和三盆も正しい説明はあるのですが、それって
大部分の人が知っていることではないって気がしました。