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「高血圧は薬で治せない」薬剤師が明かす副作用のリスクと根本的な治療法

2024-05-16 09:31:59 | 医学・病気
「高血圧は薬で治せない」薬剤師が明かす副作用のリスクと根本的な治療法

加藤雅俊:薬剤師・薬学研究者・・・2024.4.26 15:00・・・DIAMOND online

高血圧と診断されると「血圧の薬は一生飲んでください」という医師がいます。薬剤師の加藤雅俊氏は、本来医療の最終目的は「薬がいらなくなること」であるはずと疑問を呈します。加藤氏の著作『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』(日本文芸社)より、薬を飲むことによる副作用、リスクを紹介します。

飲み続ければ副作用のリスクを上げるだけ
薬では高血圧は治せない
 薬の専門家から言わせてもらえば、打撲のような急性疾患なら痛みを取るために薬の効果が発揮されますが、慢性疾患である高血圧の薬は、体質を変えて根本的に治療することはできません。それどころか、服用の期間が長くなれば長くなるほど、人体に与える副作用の影響も蓄積して大きくなります。

ところが多くの場合、病院に行って高血圧の基準値を超えたという理由だけで降圧薬が処方されると、そこから薬との長いおつきあいが始まります。しかし、それは本当に正しいのでしょうか。

 例えば頭痛で病院に行ったときに、「頭痛薬は一生飲んでください」とは言われません。なのに「降圧薬は飲み始めたら一生やめることはできない」と言われます。毎日血圧を測定していて、血圧が高い日に薬を飲むならまだしも「基準値よりも低い日でも飲まなければいけないの?」と疑問に思ったことはありませんか。

薬はあくまでも症状を和らげる対症療法で根本的な治療にはなっていません。さらに、薬の長期服用は副作用のほか、体の慣れでだんだんと効き目が悪くなる可能性もあります。そうなると、さらに強い薬が処方され、副作用の影響も強まります。

 また、高血圧の根本的な原因を知らないまま降圧薬を飲んでいれば、結果的に重大な病気の進行を見逃す可能性のリスクも上がってきます。

急性疾患を除いて、薬では慢性的な病気を根本的に治すことはできません。症状の緩和、原因となる菌を抑える、抵抗力の向上など、対症療法が薬の主な役割です。長期服用は副作用のリスクも高めます。

薬での降圧が脳梗塞のリスクを高めるという研究結果も出ています。

東海大学医学部の大櫛陽一教授らが約4万人の脳卒中患者と一般の人を対象に、脳卒中の症例別の比較研究を行いました。その結果、降圧治療中の人は高血圧で未治療の人と比べ、脳梗塞の発生率が約2倍高いということがわかりました。

 脳梗塞は、脳の血管に血栓(血の塊)が詰まって引き起こされる病気です。通常、血栓ができて血管が詰まりかけると、心臓はポンプ機能を上げて血栓を押し流そうとします。しかし、血流が弱いと詰まった血栓を押し流すことができません。血流を弱めて血管にかかる圧力を強制的に下げる降圧薬の服用は、脳梗塞になるリスクを上げてしまうのです。

さらに、年代別の死亡率と血圧レベルの関係を検証した研究で、男女とも最高血圧が160未満なら死亡率はほぼ一定で、160を超えると増えはじめ、180で一気に跳ね上がるというデータが出ています。

 以上の結果を踏まえると、「血圧が180以上の人は、セーフティゾーンの160まで下げる」そして、「脳梗塞リスクを回避するには、降圧薬に頼らずに血管を強くすることで血圧を下げるアプローチがよい」と言えます。年齢や生活習慣に起因する高血圧であれば、降圧体操と食生活の改善が降圧の近道です。

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