小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

女医

2009-05-26 03:34:15 | 医学・病気
ある精神科病院に勤務していた時の事である。私は余所者の常勤だったが、他の医者は院長の出身校の医者ばかりだった。医局に所属していると、色々、医局のしがらみがあってうざったいのだが、医局に属していると何事につけ安全で面倒見がいいのである。振り切る事は出来にくい。ちょうど芸能人が、人気が出ると所属事務所から独立したがるのと似ている。私は医局なんてうざったいものに拘束されるのはまっぴらなので、そんなものは、はなから頭にない。

医局に所属すると二年目からは僻地に一年か二年か一生か派遣される。ある、きれいな女医が派遣されてやってきた。私が挨拶しても訝しそうに私を見て返事をしなかった。この理由は見当がついた。男性不審症なのだろう。病院に慣れて後で彼女が言っていたが、医局にいた時、上の医者に、「お前、どんな下着はいてんだよ」とか、からかわれたそうだ。全くレベルが低い。彼女は親が内科医だった。まあ、私立では生徒は90%以上、親が医者だから、それが普通ではあるが。

そこの病院は医局の話題と川崎のソープのだれちゃんが、どうのこうのという話ばかりで聞いてて気持ちが悪かった。そこの医者は彼女にセクハラはしなかったが、ともかく下ネタばかりで、しかも面白くない。

親が医者で医学部に入って医者になった女医は、どんな気持ちなのだろう。見てて何となくほほえましい感じがする。


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