昨日は「大暑」と二十四節の一つで、今年は「7月23日」から始まり、8月7日の「立秋」までの期間をさします。そして、この期間 が一番暑い時期とも言われています。それで、「大暑」の定義は「太陽黄経」が「120度」のときで、快晴が続き気温が上がり続けるころになります。「暦便覧」には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と書かれているほどに「暑い」日が続くって事ですね。ちなみに、ウナギを食べよう「土用の丑の日」が大暑の数日前から始まって、大暑の期間中続きます。それと、7月7日の「小暑」と「大暑」の一ヶ月間が暑中で、「暑中見舞い」はこの期間内に送る事になりますね。
そんなワケで要は今が一番暑い時期ってコトですよ。
「久喜プラネタリウム」での7月番組はそんな「暑さ」の要因である「太陽」を扱った「今、太陽が暑い」が投影されています。
今月は「七夕特別投影」は見ていましたが、一般番組はまだ見ておらず、私の休みの都合から本日行ってきました。
さて、夏が暑いのは当然だとして、どうして夏になると暑くなるのでしょう。コレは「地軸の傾き」が原因で、北半球では「夏」になると、太陽の南中高度が高くなるために「太陽の熱エネルギー」が強くなります。「懐中電灯」を斜めから照らすと、照射範囲は広くなりますが、その分光が広がってしまうため照らされている場所はそんなに明るくありません。では「垂直」に照らした場合はどうでしょう?照射範囲は斜めよりも小さいですが、照らされている場所は「斜め」よりも明るいのです。地軸の傾きにより、コレと同じ事が地上でもおきているわけです。でも「太陽南中高度」が一番高いのは「夏至」、「6月21日頃」ですが、その時が一番暑くなっていません。地球は広いですから、温まるまで時間がかかり、7月8月が一番暑くなるのです。
そんな太陽ですが、直径は約「地球の109倍」、「体積」となる「約1300万倍」、重量が「33万倍」。体積の割りに重量が軽いのは「太陽」が「ガス」を主体とした「恒星」だからなのです。ちなみにこれらの話は投影中は「クイズ」形式で出されますよ。また「太陽表面温度」も問題で出るのですが、「6000℃」である事って以外と知られていないんですね。
来年には「太陽観測船」である「パーカー・ソーラー・プローブ」の打ち上げが「NASA」で予定されており、この「PSP」は「太陽」に590万kmの距離に接近し観測するのですが、この「590万km」と聞くと結構遠いと思うでしょうが、それでも太陽のエネルギーは強く、約1300℃の高温に耐えられる「カーボン製耐熱シールド」で機体を保護して観測するようです。
投影の最後には2010年に打ち上げられた「SDO」による「太陽観測動画」が流され終了です。それにしてもこの「SDO」の太陽観測動画は普段地球から見ると単なる「光球」にしか見えませんが、近くで見るとフレアやプロミネンスなど活発に活動している様子を見る事ができ、それはとても「ダイナミック」なのですよ
それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。昨日が「大暑」という事もあり「カスミ」さんも「スク水」にて登場なのです。正直今回の投影とは全く関連はありませんが…。