今年は暖冬と言われていますが、やはり冬。寒いときは寒い。それに「モーターサイクル」に長時間乗っていればその寒さはやはりキツイものでして、この冬前に「ヒーテック」という「電熱服」が気になり、その中でも最新かつ「熱効率」が良い「プレミアム」を購入しようと計画していたのですが、「ヒーテック」が某衣料量販ブランドの商品名に似ているからでしょうか「ヒートマスター」へブランド名を変更し、その際に色々と問題があった「プレミアム」シリーズを廃版にし、来シーズンに再版されるとの事で、その時に購入しようと思っていたのですが、やはり寒いよりも暖かい方が良いわけでして…。
結局買っちゃいました。「ヒートマスター インナージャケット 7ANP」に「インナーパンツ」、「インナーグローブ」を。ちょうど「Webike」にて還元セールやらなにやらで思ったよりも安価に購入できたので、再販されるか解らない「プレミアム」を待つよりもって。
総合的な値段としては「プレミアム」よりも安く済んだのですが、消費電力は「10.5A」とプレミアムに比べると4Aほど高いですが「K1600GT」のバッテリーは「16Ah」を使用していますし、オルタネーター出力は「580W」もあるので問題無いでしょうが、次に乗り換えるとするとある程度のバッテリー容量などを考えると「RT」か「RS」にするしかないですね。
注文し、自宅へ配送され、結構大き目なダンボールを開封すると「ヒートマスター ヒートインナージャケット7ANP」に「ヒーテック ヒートインナーパンツ」、「ヒーテック ヒートいんなーグローブ」が。
まぁ、高価な商品ですからね。そうそう売れる物ではないのでしょう。「インナーパンツ」は「2018年モデル」、「インナーグローブ」は「2017年モデル」。確かに注文した時も伝票も「ヒートマスター」なんですけどね。2014年モデル以降はそんなに年次モデルの差が無いので気にはなりませんけど、やはり最新が良いんですよ。ただ、これが後で吉に出る事がありまして、「ジャケット」と「パンツ」のスイッチが「ヒーテック」と「ヒートマスター」で違うので、どっちがどのスイッチが一目で解るんですよ。これは便利でした。
さて、実際に着てみると「サイズ表」どおりな感じで、思ったどおりのサイズ感。ただ、「ジャケット」は「ペラペラのウィンドブレーカー」のようでなんだか安っぽいですよ。これが「インナーパンツ」のように「ソフトシェル」だと保温性ももっと高いのに…。重さは思ったよりも軽く、スイッチやコントローラー部分もそんなに重さを感じません。着心地もコードが畳むときは気になりましたが、着ていれば全くヒーターユニットがゴワつくとかもなく。思ったよりもしなやか。「インナーパンツ」のスイッチもトラウザースから出しやすくなっているので、操作もしやすいです。
ウェアごとの接続は「ACアダプター」のような「丸端子」で抜き差ししやすく、慣れている形状なのですんなり差し込む事ができます。ただ、「ジャケット」の「グローブ接続用コード」が結構長く、その取り回しが必要になりますが、その程度なので扱いやすいですよ。
バッテリーに接続用コードを装着するのですが、私は「オプティメイト」の「バッテリー充電器」用「SAE端子」を接続しているので、別売りの「SAE接続用コード」の「バッテリーチャージャー変換プラグ」を「リベルタ」の公式通販にて購入しました。これがまたコードだけで2000円+税に送料と高くつきます…。
実際に着てみますと…。これが結構手順を考えないとスイッチやコードの取り回しに手こずる事になりますね。私の場合「サスペンダー」や「チェストプロテクタ」があるので、一層面倒なんですよ。それと「インナーグローブ」は、厚みは結構薄いのですが、それでも丁度良いサイズのグローブだと結構窮屈になり、グローブをしたまま何か細かい操作や物を掴むは困難になります。ちなみにグローブは左右別にスイッチがあります。
それと「バッテリー保護」の為、エンジンをかけてから接続するようにしているので、センタースタンドを立てたまま乗り込み、エンジンをかけて「SAE端子」を接続。インナーグローブを装着してからグローブを装着。それからヒーテックの各スイッチをON。出発に要する時間が今までよりも5分くらい余分にかかるようになっちゃいました…。
それでもジャケットとパンツは電源ONですぐに暖かさを感じますね。基本的に「スイッチON」で最高出力の「HI」なので、即暖ですよ。でもこのままだと熱いので、スイッチを1回押してLOにします。これでも十分暖かいですよ。ただ「グローブ」の方はヒーター自体が小さいからか、HIでもそんなに「暖かく」は感じないんですよ。それでも長時間走行しても指先が冷えないので、「暖かさ」よりも「保温」って言った感じですかね?
防寒性能ですが、気温5℃前後で高速を2時間半近く走行しても全く寒くないです。それどころか「暑い」です。LOででもですよ。街中だとOFFにする事もしばしば。それくらい暖かいです。多分これは私が着ている「マクナ」のウェアのように「ハイテク系」のウェアだと保温性や防風性が高いので暑いくらいになるのでしょう。保温力も防風性も低い「ヘリテージ系」のレザーなどには丁度良いくらいの温度になるのではないでしょうか?
ただし「消費電力」は高く、LOでもアイドリングでは不安定になります。元々の車体だけでも結構な消費電力があるでしょうし、NAVIもありますからそこからですので、走行中は問題ないですが、「グリップヒーター」と「シートヒーター」は使わないようにしています。「12Ahバッテリー」の「RS」や「RT」になるとすると少々不安になりますが…。「S1000RR」は完全に無理でしょうね。アレ9Ahしかないですから。
ともあれ、これでこの時期の「モーターサイクル」でも寒さを気にしなくても良くなったのは嬉しい限りですよ。
それでは、本日の登場人物は「BMW Motorradディーラー」に勤めており「日本のアニメ」と「モーターサイクル」が大好きな「ドイツ」原産である「ラージミュンスターレンダー」の「Chiefille」である「アデーレ・ヘンネ」さんです。「プレミアム」の発売まで待とうと思っていた「アデーレ」さんですが、やはり冬の寒さには勝てず…。ちなみに背景が私が購入した「ヒーテック/ヒートマスター」一式なのです。