日本の昔からある建物。神社や仏閣、城などは世界的に見ても「木と紙」で作られているかなり独特なものでして、その個性的な建築様式を紹介しているのが「日本のたてもの 自然素材を活かす伝統の技と知恵」展なのです。この企画展は3館合同企画展として「国立科学博物館 上野本館」と「東京国立博物館」、「国立近現代建築資料館」でそれぞれ別のテーマで開催されているのです。なんでも「日本の伝統建築」が「ユネスコ」の「無形文化遺産」へ登録されるための活動の一環として企画されたようでして、実際にユネスコ無形文化遺産として「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」が登録されましたからね。そういった意味もあり文化庁が主催している「日本博」の一つにもなっているのです。
そのうちの一つである「近代の日本、様式と技術の多様化」は、明治維新から現代までにおける「代表的な近代建築物」を「西洋建築への理解」「近代建築の思潮」「新しい都市の姿」「建築と自然。これから」の4つのテーマに分けて主体に「建築模型」、その解説に使用された部材や設計図、解説パネルにて紹介した展示を「国立科学博物館」にて1月11日まで開催されていました。当然ながら、私は見に行っていますよ。
国立科学博物館での展示は「明治以降の近代建築」でしたが、それ以前の「伝統的日本洋式建築」を紹介しているのが「古代から近世 日本建築の成り立ち」でして、「東京国立博物館」にて2月24日まで開催されています。
と、いう事で行ってきました、「東京国立博物館」へ。
現在「コロナ禍」の影響で、「東京国立博物館」も事前予約制になっており、だいたい前週の土曜日からweb予約を開始しており、その時に入場券も購入する事ができます。入場券は「QRコード」方式で、こちらは入場券購入時に購入完了メールにあるリンクから表示させる事ができ、入場時にそれを見せる事になります。なお会場は「表慶館」でして、この表慶館自体も1906年に完成した日本式西洋建築物としての資料的価値がある場所でもあります。
今回の展示では8つの章に分かれ、「塔婆建築」「古代の仏堂」「中世の仏堂」「神社」「書院と茶室」「民家」「中世/近世の仏堂」「門・舎 城郭・宮殿」で有名どころの「法隆寺五重塔」や「東大寺鐘楼」「春日大社本社本殿」「東福寺三門」「松本城」「首里城」をはじめとする全11の建築模型が展示されています。
しかし、「建築模型」といっても「解体修復」時に測定した寸法や技法を忠実に再現し作られているので、さながら縮尺複製と言ってもいいでしょう。また、展示されている模型は複数に分割できる構造のは内部を見る事ができるようになってもいるのです。ただ、内部も見れるようになっているのですが、50cmくらいの幅で並べてしまっているので、あまりよく見えないんですよね…。それでも「梁の組み方」などを少しは見る事は出来ます。
それと「スケール」は多くの物が1/10サイズなので、大きさによる迫力はあり、実物感を感じさせてくれますね。
それでは、本日の登場人物は「博物館」の話題でしたので、この方。「ベルジアンタービュレン」の「Chiefille」で「人類学」の中でも「古代美術」を専攻している「ベルギー国立博物館」の「学芸員」である「リリアーヌ・コラフェイス」さんコト「リリア」さんです。ユネスコの無形文化遺産に登録された「日本の伝統建築」その代表的内建物の建築模型は芸術的で…。ちなみに背景は「日本のたてもの 自然素材を活かす伝統の技と知恵」展の「東京国立博物館」での「古代から近世 日本建築の成り立ち」展、エントランスなのです。