書く仕事

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「哲学的な何か,あと科学とか」飲茶

2023年01月05日 10時50分18秒 | 日記
「哲学的な何か,あと科学とか」飲茶


前回投稿した「心はこうして創られる」は,脳と心の関係を,従来の常識を打ち壊す形で解いて見せた本でした.
この本には私自身大きな衝撃を受け,心というものを真に科学的に解き明かすことに強烈な魅力を感じました.
心を科学するという意味では,心理学や精神医学がありますが,門外漢ながら感じるのは,これらの学問では,ブラックボックスである心の動きを現象面から分析し,帰納的に心はこういうものだという説を唱えているような気がします.

しかし,私が知りたいのは,自分自身がいろいろなできごとをどう感じるのか,こう感じている自分はどこから来たのか,死んだら自分という意識はどこに行くのか,というような心の内面というか,自分自身として納得できることなんですね.
心理学や精神医学をどんなに勉強しても,死んだら人間の心はどうなるかはわからないでしょ?

となると,やっぱ「哲学」ですよね.で,この本です.
いや別に死後の世界を詳しく述べてるわけじゃないので誤解されるとまずいのだけど.

人間の意識というものの「実体」が何となく,ふわっとですが,「あ,そういうこと?」となります.「そういうこと」の中身は必ずしも具体的ではなくて,「わかった」とまでは決して言えないんですが,意識というものの様々な側面を,からめ手から解きほぐしてくれるみたいな,というか,ええいもどかしい.

もっとわかりやすく言うと,「人間の心を考える教材を与えてくれる本」というのが近いかな.
結論は書いてないし,著者も解らないのだろうけど,こんな方向で心を考えると,何かが見えてくるかもよ,みたいなね.

科学は,実は科学的・論理的ではないこと,が良くわかります.科学は本当は哲学の上に成り立っているんだということ.

それでなるほどと思ったのは,博士あるいは博士号取得者のことを英語で「Ph.D」(Doctor of Philosophy)っていいますよね.どうして"Philosophy"なんだろうと思ってましたが,この本を読んで,ストンと「心」に落ちました.
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