書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「魔法使いの弟子たち」井上夢人

2018年05月19日 20時54分32秒 | 読書
「魔法使いの弟子たち」井上夢人




致死率99%の恐怖のウイルス。

多くの感染者が次々に死んでいく中で、奇跡的に生き残った3人。

しかし、彼らには極めて奇妙な「後遺症」が残った。

筒井康隆の七瀬シリーズへのオマージュを感じてしまうのは、私が年をとったせいだろう。

ウイルスが持つ超能力にやや「やり過ぎ」感があるが、最後のどんでん返しは楽しめた。

奇しくも、SFとミステリーの華麗な融合に成功した小説に当たり続けてます。

良い本に巡り合えることは本当に幸せなことです!
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「コルヌトピア」津久井五月

2018年05月04日 16時10分53秒 | 読書
「コルヌトピア」津久井五月



久々のSF小説.

「SF小説は哲学的でなければならない」

私の言葉である.
ははは.

ただ科学に空想をくっつけただけなら,単なるオタク小説です.
いやしくも文学としてのSFは,そこに著者の哲学が織り込まれていなければなりません.
と,勝手に思ってます.

この小説は,植物にコンピュータの役割を持たせる「フロラ」というプロジェクトにまつわるお話.

科学の進歩が植物に計算資源を持たせることを可能にしてしまった.
大都市の在り方が全く変わってしまう.

そのことで,人間は自然と科学技術の調和という,過去にないユートピアを築くことが可能となった.
CO2を全く出さない,データセンターを構築することができるのですから.
しかし,.....
というお話.

この紹介を見ただけで,何となく哲学を感じるでしょう?

ただ,この本を読んで感じる哲学の意味というか,受け取り方は,人様々かもしれないと思います.

わあ,面白いという小説ではないです.
読んだ後,鉢植えでもひとつ買ってこようかな,と思う確率は高いと思います.
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