書く仕事

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「獣たちのコロシアム」石田衣良

2022年01月06日 12時34分18秒 | 読書
「獣たちのコロシアム」石田衣良


おなじみの池袋ウエストゲートパークシリーズの第16作目
第1作目が出版されたのが1998年だから,24年続いている長寿シリーズだ.
池袋西口近くの果物屋を営むマコトと,池袋Gボーイズという自警団(?)のキングを務めるタカシを主人公とするドラマだ.
マコトもタカシも20代ということで,小説の中では歳を取らない.
永遠の20代だなんて羨ましい.

池袋という,東京いや日本の縮図のような街で起きる様々なトラブルを,マコトの知恵とタカシの組織力を総動員して解決していく痛快物語.

特殊詐欺やDV等,社会が抱える様々な問題を題材としているだけでなく,テレビやネットのニュースだけからは伝わってこない,悪事の詳細に触れることができる点で,社会勉強にもなると思う.

実は,10作目を超えたあたりから,悪い奴らを懲らしめるマコトの計画が,途中で邪魔が入ったり,危機に瀕したりすることなく順調に進んじゃうので,若干物足りない思いもあった.
でも,水戸黄門と同じで,予定調和も含めて人気があるのかもしれないと思い直してみると,不満を感じることなく読み進めている自分に気が付いたのだった.

第17作目が出たので,近いうちに読むだろうな.
コメント
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