率先垂範で士気を高める

組織では部下の信頼を勝ち取り､
彼らのやる気を高めるために､
上司は自ら､
仕事をどのように進めればよいのかという模範を示す必要があります｡

営業所長はとても気さくで､
数名の部下と友達感覚でつき合っています｡

仕事が終われば､
飲みニケーションによく行きます。
しかし､
ここのところさっぱり業績が上がりません｡
売上げが減ってくると､
部下から次から次へと不満が出るそうです｡
営業所長は､
彼らのグチに熱心に耳を傾け､
同意してくれます｡
でも､それだけです｡

営業所の雰囲気は､
日増しに険悪になります｡

この状況で所長としてやるべきことは､
部下と同じように会社や現状への不満を口にすることではなく､
「みんなで知恵を絞れば必ずよくなる」と先頭に立って行動することです｡

弱音を吐こうとする部下を励まし､
グチを言う部下を諭すことです｡

上司は､
部下のグチに同調する「仲良しクラブ」の仲間であっては
ならないのです。

苦しくなれば､
上司には部下をひきつける強力なりｰダｰシッブが必要になります｡
そのためには､
上司がきちんと戦略をもち､
自ら先頭に立って取り組み､
目標に向かって部下を強力に引っ張らなければなりません｡
つまり率先垂範で
問題解決に当たるということです。

上司が熱意をもってチャレンジしていることが
部下に伝われば､
部下もやる気を見せます｡

上司がまず先頭を切って走るからこそ､
部下もその姿を見て成長していきます｡