オリオン村(跡地)

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2017年通信簿 66 岡田幸文

2018-01-21 00:17:10 | 千葉ロッテ

 

66 岡田幸文 外野手 33歳 年俸4180万円

【2017年成績】 31試合 33打数 4得点 0安打 打率.000 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 5四死球 2三振 得点圏打率.000

昨季に踏み止まって再度の浮上といきたかった今季でしたが、まさに奈落の底に突き落とされたかのような一年となってしまいました。
ルーキーイヤーを除く一軍でプレーをしたシーズンでは最少の31試合の出場でしかなかったのは、とにかく打てなかった、これに尽きます。
吉田が昨季に更新した野手として最多の35打席30打数ノーヒットを上回る40打席33打数ノーヒットでは超絶な守りを誇っても出番が無いのは仕方なし、それでも打線が活発であれば守備型の選手にも活きる道があったでしょうがその打線が地べたを這うような低空飛行でしたのでどうにもなりません。
その年齢を考えれば力が残っているうちに岡田が求められるような打線になるとは考えづらいだけに、来季は自らの進路を切り開くための実績作りが目標となります。

オープン戦でも31打席で3安打、身長にも満たない打率で開幕一軍すら危ぶまれた岡田でしたが、しかしビックリ仰天の開幕スタメンもベンチの期待に応えられませんでした。
その後も快音が聞かれずに5月半ばには二軍落ち、夏前に戻ってはきましたが守備固めをメインに代走、そして伊東監督お得意の代打と控え扱いから脱することができず、定位置だったセンターだけではなくライトでの起用もあり岡田らしいファインプレーもありましたが、つまりはそういうポジションに落ち着いてしまったということです。
足を活かした野球を志向する井口監督ですので活躍の場はありそうですが初球ポップフライなどの打撃スタイルが嫌われる可能性が高いような気がしないでもなく、二軍では3割、二桁盗塁と力のあるところを見せはしましたがやはり一軍での醜態を払拭するような春季キャンプでのアピールが必須でしょう。
育成枠からの這い上がりで頑張って欲しい、応援をしたい選手の一人ではあるのですが、二軍が長くなれば一軍のスピードへの勘不足で打撃だけではなく守備のキレの衰えも心配されるだけに、チームのためというよりは本人のためにもシーズン中の決断があってもよいように思ったりもしています。

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【オリオン村査定】 4180万円 → 3300万円 (▼21%)



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コメント (10)

盗まれた顔

2018-01-21 00:00:32 | 読書録

盗まれた顔

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FBI捜査官のジョン・トラボルタとテロリストのニコラス・ケイジが整形手術でお互いの顔が入れ替わった、そんな設定の映画がありましたので似たようなものかと思っていましたが、小さめの「盗まれた」ではなく大きめの「顔」がテーマの、ちょっと変わった雰囲気の作品でした。
主人公は見当たり捜査を行う白戸警部補、見当たり捜査とは手配犯の写真を頼りに街中でそれを探すというもので、まさかそんな確率の低い捜査法が実際にあるはずがないと思いきや作中にあったとおり大阪府警から始まり全国に広がっているとのこと、もしかしたら駅前や繁華街ですれ違ったことがあるのかもしれません。
そんな見当たり捜査員が一日に数百、数千、数万の顔から記憶を頼りに逃亡中の犯人を捜していく中で、数年前に死んだはずの元同僚の顔に気がつくところから話は始まります。

実際もそうなのでしょうが、月に1人も見つけられれば上出来な手法に従事すればプレッシャーも相当なものがあるでしょう、成果を残せなければただ街でぶらぶらしているだけにもなりますし、白戸、部下である谷、安藤の焦燥感がメインに語られる前半は重苦しく、あまり面白いものではありません。
同じような描写の繰り返しは見当たり捜査の単調さを意図的に表したものなのでしょうが、なかなか話が前に進まずに苛立ちすらあります。
しかしその前半で蒔かれた伏線が一気に拾われる中盤以降はテンポが上がってクライマックスへ、あまりにとんとん拍子ではありますが大藪春彦賞の候補だけのことはあります。
ただCD機で指紋認証がはじかれたときに「もしや」と思ったところが裏切られるなどひねりとでも言いますか、そういったものが無かったのが残念、シンプルで素直な展開も悪くはありませんが奥深さに欠いたような、いい人たちばかりなのはこの手のストーリーでは致命的だった気がしないでもありません。
同棲相手の千春がふとしたときに見せる「別の顔」がサブストーリーとして流れますがやたらと長いエピローグも中途半端、もやもやしたものが残った顔のお話でした。


2018年1月20日 読破 ★★★☆☆(3点)



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