66 岡田幸文 外野手 27歳 年俸1000万円
【2011年成績】 144試合 577打数 68得点 154安打 打率.267 7二塁打 4三塁打 0本塁打 35打点 41盗塁 37四死球 66三振 得点圏打率.269
開幕直前までは控えとしての立ち位置だと見ていた岡田でしたが、野手のMVPと言っていいぐらいの活躍を見せるのですから野球は難しいです。
昨季の日本シリーズでの活躍も春先を考えれば想像もできない姿でしたし、期待をいい意味で裏切り続けるのが岡田の真骨頂なのでしょう。
荻野貴に早坂、そして大松の相次ぐ故障と清田の不振といった岡田にとってのチャンスをしっかりとものにしたところなどは「持っている」と言ってよく、しかしロッテの外野陣はレギュラークラスがひしめき合っていますので今度は狙われる立場となったことで何が変わるのか、あるいは何も変わらないのか、同じ育成枠からの昇格で輝きかけた巨人の松本が長続きをせずに失速をした例もありますので油断は大敵です。
それでも油断という言葉からは一番に遠いところにある岡田でしょうから、来季もしっかりと中堅のポジションを守りきってくれると信じて応援をしたいと思います。
岡田と言えば他球団の選手も誉め称える守備、まさにこれに尽きます。
一歩目が前に出てしまう悪癖もかなり改善をしたようで、広い守備範囲に磨きがかかってのゴールデングラブ賞は文句なしでしょう。
知名度が低いことから心配をしていましたが、シーズン終盤にリーグの刺殺や連続無失策の記録が話題になったことが追い風になってのトップ投票はさすがです。
交流戦の巨人戦での3連続ファインプレーは大きな話題となりましたし、俊足を活かして縦横無尽に走り回り、また球際の強さを見せた守備にスランプはありませんので、これは岡田にとっての強烈なアドバンテージとなって外野のレギュラー争いを勝ち抜くアイテムになると思います。
打撃でも昨季から1割近くも打率を上げたのは想定外で、しかも左腕に対して3割を越えるバッティングを見せたことは西村監督への挑戦状でもあり、ヒットの半数以上が逆方向へのものですので足を活かすことを常に考えている岡田らしい打撃スタイルを作り上げたと言ってよいでしょう。
やや中だるみがあったものの最終的には40盗塁を越えましたし、まさに走攻守の三拍子揃った好選手に育った岡田です。
この勢いで来季も大きく伸びて欲しい岡田ですが、相手も研究をしてくるでしょうから勝負のシーズンになりそうです。
打撃ではどうしても力負けをしてのポップフライが少なくありませんでしたし、核弾頭としては見劣りのする出塁率は四球が少ないことが理由ですので、逆に多い死球が表すように向かっていくバッティングが持ち味ですから微妙さはあるものの、このあたりが課題と言えば課題でしょう。
意外に二塁打が少ないところを意識しすぎるとバッティングを崩しそうですので、いっそのことシーズンの最多シングルヒットの記録を狙うぐらいがよいと思います。
盗塁はベンチからの制約がかなりあったようにも聞こえてきましたが、さすがに来季はフリーで走らせてくるでしょうから、最低でも50盗塁ぐらいのつもりでお願いをしたいです。
できれば塁上でバッテリーを揺さぶるイヤらしさがもっと欲しいところですが、盗塁の数が増えてくれば自然と上達をしてくるでしょう。
とにかく故障、特に足に絡む怪我をすると岡田にとっては致命傷になりますので、そのあたりのケアはしっかりとしつつ積極さを忘れずに今季以上の輝きを期待します。
【オリオン村査定】 1000万円 → 3000万円 (△200%)
守備は言うことはありませんが、しつこい、いやらしい、簡単にアウトにならないバッターになってもらいたいですね。四球を増やして出塁率アップ、そして塁上をかき回して欲しいですね。
是非1億円プレーヤーを目指して欲しいです。
余談ですけど、本人は背番号66が気に入っているらしいです。自分は、背番号00がお似合いかな?と思います。
鴨川キャンプで写真をお願いした時の人柄にも惚れました。
外野手ですが、キャプテンは岡田でもいいと思ってましたが、オフのイベントで、今江が「チームを引っ張る」と頼もしい発言をしてくれたので、今年は今江がやってくれるでしょう。
背番号についてですが、個人的には今のままでいてほしい。
イチローの51、松井の55のように、
「なんでもない背番号」を「憧れの番号」に変えてしまうような活躍こそが
真のプロ野球選手といえるのではでしょうか。
10年後、12球団の新人外野手が
「66番をいただけて光栄です」というぐらいの活躍を期待したいです。
それにしても根元やら金澤やら細谷みたいにどれだけお膳立てしてもらってもチャンスを活かしきれない面子ばかりの中で、いくら前が空いたからといっても最後尾から捲って定位置を掴み取った岡田には驚かされますね。
何せ今の西村体制では一軍で怪我人とかがでない限り、どんなに浦和で好調でも呼ばれない、つまり一軍で育てるなんて気はサラサラ無いですから、若手は不調だろうと何だろうと少なすぎるチャンスを活かすしかありません。しかも育成あがりの岡田にチャンスが転がってきた事が事態が奇跡に近い(笑)。
ある程度の貯金は作ったもののサブロー復帰や荻野貴の存在は大きいし、数少ない長距離砲の清田や大松の巻き返しもあるかも知れないので今年は勝負の年ですね。いつご家族を呼べるようになるのかも興味ありますが、いずれにしても高いレベルの競争を期待しています。