オリオン村(跡地)

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2017年通信簿 58 高野圭佑

2018-01-10 00:28:44 | 千葉ロッテ

 

58 高野圭佑 投手 26歳 年俸1000万円

【2017年成績】 8試合 0勝0敗0S 防御率11.81 10回2/3 18被安打 1被本塁打 7与四球 2与死球 7奪三振 被打率.353

春季キャンプではストレートに力のあるところをアピール、オープン戦ではフォークを多投するなどして昨季とは違うスタイルを見せて最後を任されることも多かった高野は、そのオープン戦では3点台前半の防御率と奮闘をするもしかし開幕一軍を逃し、終わってみれば散々な一年となってしまいました。
二軍では1点台の防御率でしたし壊滅的だった一軍の投手陣を考えればここまで出番が少なかったのが不思議に思えるのですが、今季最終登板となった7月に2回6安打3四死球8失点の大炎上があまりに印象を悪くしたのか、それでも1試合での降格はさすがにあれでしたので、体制が変わることで生き返る一人と期待をしたいです。

高野と言えば150キロを超えるストレートが最大の武器ですが、相棒の変化球にこれといったものが無いのが難点です。
昨季はスライダーを多く投げていましたがしっくりとこなかったのか今季はフォークをメインにしていましたが、ボールからボールの球筋では話になりません。
ストレートを活かすにはチェンジアップやカーブも考えたいですが投げているのを見たことがなく、ある意味で愚直、それを貫くのもよいでしょう。
ただマウンドでの強気の顔つきとは裏腹に実は小心者ではないかとの疑いが、悪いときにはとことん悪く修正できないのもベンチからすれば使いづらいのだと思います。
熱く冷静に、これをZOZOマリンのお立ち台で聞くことができるのか、同い年同期で二日だけお兄さんだった信樂は二年で戦力外となり、やはりピリッとしない同じく同い年同期の東條との生き残りを賭けた来季に輝くことができるのか、強いストレートを求める井口監督の就任は高野にとって追い風になると信じています。

2016年通信簿


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コメント (8)

葉隠無残

2018-01-10 00:00:39 | 読書録

葉隠無残

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葉隠、とは肥前佐賀藩の藩士であった山本常朝が武士の心得を後述したものをまとめたもので、武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり、の一節は有名です。
しかしこれは武士のあるべき姿、理想像を語ったものであるため藩としては都合のいいものでもあったようで、後に鍋島論語とも呼ばれました。
江戸中期以降に武士の考えが移ろいていく中で愚直に武士道を求める、これは時代の流れに逆らうことと同義でもあり、それに縛られていく藩士の悲哀が描かれています。

見事な立ち振る舞いで危機を切り抜けた中野権平を除けば、その全てが自らの心を殺す、あるいは意地立てをすることで武士道を貫いています。
それを是とするか非とするか、現代人の観点で考えてはいけないのでしょうが、体面を保つことが第一義ではやはりタイトルどおりの「無残」としか言い様がありません。
おそらくは作者もその無常を伝えたかったのではないかと、残された人々の恨めしい様子がそれを物語っていますし、どうしても後味の悪さのようなものを感じてしまいます。
それこそが武士道、なのかもしれませんが、件の武士道と云ふは、にしても本来の意味とは違って伝えられているところからしてもご都合主義は否めず、無残、無残、無残です。


2018年1月8日 読破 ★★★☆☆(3点)



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