鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1277~ラスコー展

2016-11-16 12:40:47 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ラスコー展です。

先週末の東京出張の際、ついでに国立東京博物館か国立科学博物館を見学しようと思い、どんな特別展をやっているか調べました。
一番目を引いたのは、国立科学博物館で開催されている「世界遺産 ラスコー展」でした。
2万年前にクロマニョン人が描いたラスコー洞窟の壁画を実物大で再現した!というコピーを目にしたときはヨダレが出そうになりました。
研究者でさえ入ることを許されないラスコー洞窟の壁画を、例えレプリカとはいえ実寸で鑑賞できるとは!
こんなチャンスは二度と無いと思い、行ってきました。

細密に再現された洞窟と壁画の数々。
それを描いたであろうクロマニョン人たちの復元模型。
どちらも技術の粋を結集した見事な展示でした。

洞窟の壁画は、2パターンで鑑賞します。
①照明が壁を明るく照らし、実際の絵の輪郭や色彩を直に鑑賞します。
②その後、照明が落とされ真っ暗になり、絵の輪郭だけがブラックライトに浮かびだされます。
色彩の美しさは①、ぼやけた輪郭は②。
両方が揃って初めて、壁画の細部までの鑑賞が可能になります。
本物には許されるはずのない鑑賞方法。
レプリカで良かった!と思わせる見事な展示方法でした。

再現された4人のクロマニョン人たちは、まさに生きている様でした。
皮膚の質感、薄い体毛、そして柔和な表情。
本当は人間が復元模型のフリをしているのではないか?
誰もが疑うほど、見事な出来映えでした。
間にガラスがないため、顔を間近まで近づけじっくり観察していると、スタッフが声を掛けてくれました。
「素晴らしいでしょう?
 皮膚はシリコン、体毛は人毛で仕上げているのですよ。」
リアル過ぎです。
復元模型の制作技術は、ついに実物と見分けがつかないところまで到達したことを実感しました。
これで中に精密機械が入ったら、映画「ターミネーター」が現実のものになります。

それ以外の展示物は・・・。
あまり興味が湧きませんでした。

なお当日は上の会場でシーボルトの企画展が開催されていました。
これまで図鑑などで知っていた植物画などの現物を鑑賞するチャンスでしたが、こちらの方は時間の関係で諦めました。


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