藪遊び

藪歩きの後、体の表面に付いた見えない
砂鉄のようなもの
小瓶に集めて、眺めてみます。

行きは良い良い 帰りは・・

2024-03-18 10:18:17 | 山で


写真が少ない代わりに文章が長い 怖い(私にだけ)話です。

晴天日 県境にある牛ケ峰山へ蒲生峠から登ってみました。
道の無い山らしいので 地形図を見ながら
登降可能と思われるルートを目指します。


  〈こういう所では よく落ち角を拾います。〉

取り付いた尾根は大正解!で 登りは基本 高みを目指せばいいので
藪や岩場が無ければ 楽勝!なのですが・・


  〈チョウジザクラが咲いています。〉

問題は下りで やんわりと幾つにも分かれる尾根筋を見極めないと
とんでもない方向へと向かう事になります。
十二分に認識しているつもりで 登りながら要所々に
用心深く 赤紐を付けて来たのです。



ところが 山頂からの下りのある場所で 登って来たはずの尾根の腹を下りながら
赤紐に出合わない事に気付き 登り直して最後に出合った赤紐まで戻り
慎重に角度を考えながら 再び腹を下って行くと・・・
また同じ尾根に乗っているではありませんか。

思い切って先へと進んでみましたが 見覚えの無い風景で赤紐皆無・・
大分下りたけれど もう一度頼りの綱(紐だけど・・)の赤紐へと
登り直さなければなりません。



ゆっくり登りながら この展開を冷静に考え直してみます。
”最後の赤紐は 山の腹を下るポイントとして付けた物と思い込んでいたが
それが間違っているのだ きっと・・”

ようやく三度 赤紐まで戻り 恐る恐るその先へと進んでみると
おおっ‼ 次の赤紐発見です。そしてそここそ山の腹を下り
戻るべき尾根に乗れるポイントだったのです。



何度も登り直して 身体も神経もクタクタですが・・
その 生還できる❢(大袈裟かな?)と分かった時の安堵感・幸せ感は
こういうピンチ時独特のもので・・自虐的?というか
『え~加減にせ~よぉ!!』と周りからは理解され得ぬ感覚なのです。

と言って 何時も二度と体験したくない!!と思いながら
この数年で三度目の 《帰りは怖い❢》だったのでした。

(全く 遠見山で他パーティーの心配をしている場合じゃありませんでした。)

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