若桜の町は 毎年積雪量の多い所なのですが
今季の大雪で 町も山も雪だらけです。
町の裏山にあたる 鬼ヶ城跡への登山口は
雪の壁状で踏み込めないので 何時も雪道ルートとして使う
尾根の突端から 尾根上へ這い登りました。
鹿(?)のねぐら跡?
尾根上の深雪にビックリしながら あちこちの倒木を迂回して
ようやく 三の丸まで登り付くと 晴天の元
はるか向かいの 氷ノ山山頂の避難小屋が
クッキリと見えています。
風も無く ポカポカと日溜まりでランチとして
のんびりと 『空は”くう”で 何も無い・・って事で
空色の青は 何も無い場所の色なんだなぁ・・』なんて(?)
考えながら ゆっくりと立ち上がると同時に
すぐ目の下の斜面から 2頭の鹿が飛び出して来ました。
1頭はそのまま走り去りましたが もう1頭は立ち止まりました。
『私は”木”です・・ここにある”木”です・・』っと
生き物としての気配を消し(?)ピクリともしないで立っている
私を 明らかに気にして こちらを見ているその鹿は・・
”木”の私と 明らかに視線を合わせているはずなのに
動こうとしないのです。”木”でない私は 指先だけソロソロと
動かして 腰のカメラを取り出して静かに何枚かシャッターを切りました。
5分位は 見合っていたのですが・・
私がアングルを変えようと 少し足場を動かした途端に
飛び去って行ってしまいました。
野生動物たちにも 必ず好奇心があるのだと思います。
その後 中代山へ向けて登り 1時のタイムリミットで
Uターンして下りて 下山コースはスリリングな
川へ向かう谷コースをとってみましたが・・・
ルートは雪に埋もれ 倒木だらけのガレ場斜面はスリル満点❕
勿論 山中に人けは皆無で ワカンが無ければ
全く踏み込めない世界でした。低山なんですけれど・・。