藪遊び

藪歩きの後、体の表面に付いた見えない
砂鉄のようなもの
小瓶に集めて、眺めてみます。

質の差

2019-08-30 10:29:04 | 山で


今回は久方振りに 大山の内部エリアに踏み込んでみました。



大神山神社へ向かい 下宝珠越えへと登ります。
ユートピアへの稜線歩き前半は 唯の山道ですが・・


 アケボノシュスラン

後半がいけません えぐれ道 崩壊個所 岩場登り・・と



この不安定感は 下りルートとして少しは期待していた
砂滑りの楽々コースが ガレ石堆積の為
”危険!通行禁止!!”になっていたり



目的の 三鈷峰直下で崩壊中のガレ場ルートを見上げた時
その質が はっきりしました。



大山とその周辺は 終焉に向かって崩れ落ち続けている
山岳老化エリアです。(その上 十数年前の地震による
影響も顕著です)そのアチコチの足場のもろさ
山肌の不安定さは 最悪レベル。



奥穂高岳の確実な安定感とは 全く違います。
山肌の質が 別物のようです。



とはいえ ともかくも地元の大切な山ですから
老化状態をいとおしみながら(山と自分のお互いを?)
滑り落ちないようにして・・・
時々 登らせてもらう事にいたしましょうか?


 ダイセンコゴメグサ

茗荷

2019-08-24 07:57:12 | 山で


穂高から帰った地元組が 次に向かったのは
”山頂”ではなくて ”山中”の茗荷群生地でした。



その 丁度同じエリアは 私の好きな
ナツエビネの自生地でもあります。



・・ですが 茗荷の方は 本来日本のものではなく
外来種(中国とかの・・)ですから
竹などと同じく 人によって植えられたはずです。



この山中の この辺りに何十年前か もっと前かに
何かの目的を持った人々が(木地屋の人達とか)
暮らしていた なんて・・・

そんな歴史を この茗荷達が物語っているとしたら
・・・ロマン(!)です。

そんなロマンなんぞに頓着せず 茗荷大好物のIさんは
奥穂高岳山頂のオジサンを 思い起こすテンションで(?)



群生地に潜り込んで 喜びの雄叫びと共に
大収穫を果たしたのでありました。


夏山行⑤(下山)

2019-08-18 07:25:43 | 山で


もう 後は下りるだけです。
気持ちも軽やかに(?)梯子や鎖場も下りて
鞍部の穂高山荘から 涸沢カールを目指します。



・・・と まだ14時にもならないのに
雨がポツポツ・・雷も遠くでゴロゴロ・・
雨具を着て 早々にヒュッテへと帰り着きました。



まあ これが本来の夏山の天候です。
これもまた Iさんの初体験となりました。


 ヨツバシオガマ

ヒュッテで 連日 生ビールを頂いた私ですが・・
この夜は 山頂へ登った安堵感からか
”鼾”をかいたらしく・・周りの皆さん ごめんなさい!



そして翌日 連日の快晴に心もウキウキ・・
(Iさんは下山後の買い物予定にもウキウキ)
と 往路を戻ったのです。




 アオノツガザクラ

上高地で ソフトクリームを食べてお土産を買って・・
その日の内に帰るのは シンドイので
飛騨古川の 古い温泉宿に泊まって
次の日に ゆっくりと帰鳥しました。



・・・ご報告 おわり。

夏山行④(お帰り!魂)

2019-08-17 07:09:28 | 山で


目標の山頂で 少し緊張の薄れたIさんでしたが
・・・暫くすると 高校生と先生のグループに
助けられながら登って来た ヨレヨレのオジサンが



「ひゃっほ~!!死んだ親父がおる~!!」
「ついたぞぉ~!先生 ありがと~!!」
と 山頂でテンション爆発
大声で いろんな事を叫び続けます・・



私にとっては 唯の”酔っ払いのオヤジ”のオジサンが
Iさんにとっては ”緊張とストレスを解きほぐす
コメディアン”となったらしく・・

ケラケラケラ・・・っと 久し振りの高笑いをしました。

『おっ!!奥穂高の山頂で Iさんの魂が戻って来た!!』



下りて行く 高校生達に向けて
「○○高校! バンザ~イ!!」と大声で
エールを送るオジサンに・・



実は秘かに 「オッサン バンザ~イ!!」と
エールを送った 私だったのです。


夏山行③(山頂へ)

2019-08-16 09:41:20 | 山で


そして 山頂アタックの日です。

この日 Iさんの人格はすっかり変わり プッツリと
笑顔が消えました! 全く別人のようです。
「どうしたの?しんどいの?」と聞いても
「いや ストレスだから・・大丈夫」との返事です。



実はこのIさん いつも笑顔と笑い声の絶えない人で
職場でも その高笑いで何処に居るのか解ってしまう
ほどの 明るい人なのですが・・・





雪渓を横切り ザイテングラードを手を使って登り始めます。



快晴のこの日 展望はすばらしく



稜線鞍部の穂高山荘へ到着 ザックをデポして
Iさんは空身に 私はサブザックに貴重品や水他を背負って
核心部の 梯子 鎖場を登ります。





そして ガレ場を山頂へと向かいました。



Iさんにとっては こんなガレ場歩きも初体験です。

ようやく 標高3190mの奥穂高岳山頂へ・・



着きました!!