弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

映画「加藤隼戦闘隊」

2007-12-13 21:58:40 | 趣味・読書
映画「加藤隼戦闘隊」1944年


先日、トラックバックでこの映画の紹介がありました。私もこの夏にこの映画を観ていたので、記事にします。

太平洋戦争劈頭時の日本軍の主力戦闘機は、海軍が零式艦上戦闘機(ゼロ戦)、陸軍が一式戦闘機(隼)でした。
大東亜戦争初期に南方戦線で活躍した日本陸軍飛行第六十四戦隊は、1941年4月に加藤建夫が隊長として着任し、1942年5月22日に戦死するまで隊長を勤めます。戦闘機のみの部隊で、隼を配備しています。

1944年に、加藤隊長を主人公に映画「加藤隼戦闘隊」が製作され、加藤隼戦闘隊の名称が有名になりました。
また、われわれの世代であれば軍歌「加藤隼戦闘隊」を知っています。
「エンジンの音轟々と
隼は征(ゆ)く雲の果て
翼(よく)に輝く日の丸と
胸に描きし赤鷲の
印は我等が戦闘機」

この歌はもともと、加藤隊長が着任する以前、戦闘機「隼」が配備される以前から、64戦隊の隊歌として作られていたものだそうです。映画のなかでも歌われ、映画の主題歌のような扱いになっています。

ということで、ツタヤでDVDを借りて映画「加藤隼戦闘隊」を見ました。見たのは8月末で、このブログ記事は完成しているものと思い込んでいたのですが、記事はここまでしかできていませんでした。ここから先は思い出しながら書きます。
1944年 日本映画
監督: 山本嘉次郎
出演: 大河内傳次郎 藤田進 高田稔 中村彰 志村喬 灰田勝彦 黒川弥太郎

この映画、9月に紹介した「ハワイ・マレー沖海戦」と、監督や主演俳優がほとんどいっしょです。特撮を円谷英二氏が手がけた点も一緒のようです。

主役の加藤健夫隊長は、藤田進という俳優が演じています。崇高な英雄という描き方ではなく、笑った顔が思いっきり親しみやすい、ちょっとバカっぽいキャラで描かれています。もちろん戦闘機隼を操縦する腕前は一級であり、部下思い、任務重視の優れた指揮官としても描かれています。

戦時中の映画ですから、戦闘機隼は実機だし、米国機も捕捉した実機が使われているようです。それと、円谷氏の特撮が加味されるというわけです。

映画は加藤隊長の着任から始まり、加藤隊長の戦死で幕を閉じます。
戦闘機隊ですから、隊員は的戦闘機を撃墜することに闘志を燃やします。あるとき、爆撃機を援護する任務を遂行します。途中で敵戦闘機に遭遇し、見方の爆撃機が損害を受けます。帰隊した加藤隊長は怒っています。味方爆撃機の援護を徹底せず、敵戦闘機を深追いした隊員がこっぴどく叱られていました。
加藤隼戦闘隊の物語は、生き残った隊員が書いた手記が元になっています。後で調べると、このときに叱られた隊員が、手記を書いた本人のようでした。
コメント
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