弁理士の日々

特許事務所を共同経営する弁理士が、日常を語ります。

香川がゴールを決めると嬉しい

2012-02-12 21:58:05 | サッカー
ドルトムントの香川が絶好調みたいですね。
12日も、対レヴァークーゼン戦で貴重なゴールをあげて1−0での勝利の立役者となりました。
7日にはドイツカップの準々決勝で1ゴール1アシストをあげています。
特に、1月28日の対ホッヘンハイム戦での2ゴールには心が浮き立つ気分でした。

2010年ブンデスリーガ前半戦で大ブレークを遂げたものの、アジアカップで骨折して後半戦をふいにしました。その後、2011年の前半戦は調子が上がらずに苦戦していましたが、ここへ来ての大ブレークです。
「パスを出して確実に味方がゴールするよりも、まずは自分でシュートする」という強い気持ちを込められるようになったからでしょうか。

日本サッカーを背負うプレーヤーは何人もいますが、どういうわけか私は、香川に感情移入してしまいます。
日本中が沸き返った南アワールドカップでは代表メンバーにも選ばれなかった男が、それを見返すかのように直後に大ブレークしたことが効いているかもしれません。
特に、2010年9月の対パラグアイ戦での香川のプレーが印象的でした(日本代表対パラグアイ戦)。当時の香川の武器である、「ファーストタッチ」と「圧倒的瞬発力」を堪能することができました。

怪我から復帰後の香川は、その2つの長所を取り戻したのでしょうか。その点は直接プレーを観ていないので良く分かりません。その点は不明ですが、湯浅健二氏の批評を読み限り、香川は総合的に高いレベルに到達しているようです。
湯浅氏のコメント
『(香川がゴールした)その後も、チャンスメイカーとして(何度も決定的なパスを回した!)、またゴールゲッターとして、存在感を誇示しつづけた香川真司。いや、ホント、彼の今後が楽しみで仕方ありません。そう・・世界トップへのブレイクスルー・・ 』
どおりになることを私も期待しています。
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日本代表 日韓戦

2011-08-11 10:28:12 | サッカー
昨日の日韓戦、前半の20分過ぎから観ました。
香川真司の動きが良かったですね。1点目は最後にトラップを入れずに瞬間シュートですか。日本人離れしていると思いました。2ゴールのみならず、左サイドでの動きも良かったです。1年前は、爆発的な瞬発力に目を見張りましたが、今回は足技と位置取りが秀逸でした。
香川と本田圭佑とのコンビネーションも光っていました。今では、“香川か本田か”という二者択一ではなく、香川と本田の二人で相手ディフェンスを切り裂く光景を楽しめるようになりました。
清武弘嗣が代表初出場で2アシストは立派でしたが、あそこは2つとも自分でシュートを打つ場面でしょうね。本人もそこは反省しているようでした。とにかく初代表であそこまで試合に絡めたということは立派なもので、今後が楽しみです。

しかしそれにしても、後半の終盤は日本が追い込まれました。日本ディフェンスが何回も破綻し、たまたま韓国のシュートが枠を外れたから無失点で済みましたが、2、3点入れられてもおかしくない展開でした。
何であの時点で守備が破綻したのか。
試合展開の細かいところはわかりませんが、“遠藤に交替して家長が入ってから悪くなった”という時系列ではあります。さらにその後、ザッケローニ監督はFW香川に代えてMF細貝を入れました。ボランチをてこ入れしたように見えます。
そこで、湯浅健二さんの評価を確認すると・・・
湯浅さんも私と同じポイントに着目し、試合後にザッケローニ監督にこの点を質問していました。これに対してザッケローニ監督は「韓国に攻め込まれピンチを迎えた背景要因は、ボランチにあるのではなく、前戦の選手の動きが落ちてきたことにある」と答えたようです。一方で湯浅氏は
『まあ、そういう見方も出来るけれど、私は、交替出場した家長昭博のいい加減なディフェンスが大きな要因だったと思っているわけです。チェイス&チェックしない・・ボールがないところでのマークで、走り込む相手を簡単に「行かせて」しまう・・またチャンスなのに、協力プレスに行かない・・などなど』
とコメントされています。

今回、私が観戦を始めた前半20分過ぎの段階では、「どちらが勝ってもおかしくないな」との印象でした。しかし終わってみれば3−0という大差で大勝しました。第1のポイントは「決定力の差」ですね。日本には香川と本田がいて決めるべきときに決めた。韓国にはパクチソンがおらず、決定力不足に泣いた。

決定力の差で大勝した一方、日本の課題も見えました。

“遠藤の後釜が見つからない”

この点は、この1月にアジア杯決勝・オーストラリア戦
「唯一の懸念事項は、遠藤ヤットの後釜が見つかっていないことです。そこさえはまれば、3年後のワールドカップに向けた若返りのメドが立つことになります。」
と書いたとおりです。

こうして見ると、韓国でパクチソンが代表を引退した意味がよくわかります。「このままパクチソンが代表で踏ん張っていたら、3年後のワールドカップ本戦でパクの後任が不在の状況が起こりえる。今の時点で代表を引退することにより、後任を育てよう。」

振り返って日本はどうでしょうか。今のままでは、遠藤の後釜が見つからないままにワールドカップ本戦を迎えてしまう可能性もあります。
ザッケローニ監督もそれを心配するからこそ、日本の勝利が確定的になった時点で遠藤を家長に代えたのでしょう。
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なでしこ世界一!

2011-07-18 11:07:48 | サッカー
なでしこの選手の皆さん、おめでとうございます。
私はリアルタイムで観戦したわけではありませんが、朝一番のテレビで吉報を知りました。

決定的なチャンスの数は明らかにアメリカが優位でしたが、クロスバーに助けられ、キーパーの好守に助けられ、サッカーの神様は最後に日本に微笑みました。何より、「絶対にチャンスは来る」と信じて120分間を走り続けた日本選手の集中力が導いた勝利でしょう。

今回のワールドカップ、主な情報源は湯浅健二氏のサイトでした。湯浅氏は、今回ドイツに渡ってワールドカップを取材し続けています。そして一次リーグの最初の頃から、「今回のなでしこは優勝を狙っている」と書かれていたので、“ああそうなんだ”と受け止めていた次第です。

ごく初期から、開催国ドイツのジャーナリストから、なでしこの戦いぶりは賞賛されていました。特にザヴァ(Sawa:澤)に対する評価が極めて高かったことを湯浅氏は伝えています。準々決勝で地元ドイツを破ったあとも、ドイツ人は「日本は強かった」と認めていました。
日本が展開する組織サッカーは、他のチームの追随を許さないすばらしいものだったようです。ドイツの専門家及び湯浅氏は、バルサとイメージをダブられていました。

日本において女子サッカーが置かれている状況がずっと極めて厳しかった中で、なぜなでしこはこれだけ強くなれたのか。午前中はスーパーのレジ打ちの仕事をこなし、午後にサッカーの練習をする、というような選手が多かったようですが、普通考えたら、このような環境の国からワールドカップに優勝するチームが出てくるとは思えません。ぜひとも、秘密を解明して欲しいものです。
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Number 771

2011-02-08 19:12:40 | サッカー
Number 771(1月27日発売)を買ってみました。といっても、明日(2月9日)には次の772号が発売されるようですが・・・。
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 2/10号 [雑誌]

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まずびっくりするのは、サッカーアジア杯の話題が皆無であることです。

発売日の1月27日といえば、準決勝も終わって決勝を待つばかりの時期ではないですか。せめて、アジア杯に向けての日本代表の準備状況、見通しぐらいは記事になっていてもいいはずです。
くまなく探しましたが、次号(2月10日発売)の予告が「アジアカップ総力特集 ザック・ジャパンの論点」として紹介されているのみです。

開催前の段階ではよほど日本サッカーファンの間でアジア杯の注目度が低かったことの表れでしょうか。
それが始まってみたら、各試合ドラマの連続で、さらに優勝までしてしまうのですから、ナンバー誌が予想もしなかった展開で盛り上がったということになりますか。

今回のナンバー誌特集は「天才プレーヤーの創り方。」で、バルサのイエニスタ、レアルのエジルに加え、日本人選手として香川真司が取り上げられています。
神戸市で生まれた香川は、小学校5年から神戸NKサッカークラブに所属し、中学からはJクラブの下部組織ではなく、遠く離れた宮城県にある街クラブ「FCみやぎバルセロナ」に入りました。
仙台にあるこのクラブの当時の指導方針は「徹底したドリブル教育」でした。日本で多数派であるパスサッカーに対するアンチテーゼであるかのように、異質な哲学を掲げていました。
「真司はファーストタッチが他と全然違った。ドリブルで運ぶというより、常に一番良い場所にボールを置いていくという感じでした。」当時の香川は、すでに現在の香川の特徴をしっかりと具備していたのですね。
寮生活だった香川は、寮の廊下でもはだしでペタペタと音を立てながらドリブル練習をしていました。

高校生になった香川選手。
05年9月に開催された仙台カップは、U−18の日本代表、ブラジル代表、クロアチア代表に加えて、東北代表が加わりました。その東北代表に香川が入っていたのです。日本代表対東北代表戦では、東北代表ボランチの香川が日本代表を90分間翻弄し続け、3得点にからみ、5−2で東北代表が大勝したといいます。
この活躍で注目され、高3でセレッソ大阪に入団しました。クラブ下部組織以外から高校卒業前にトップチームとプロ契約を結んだのは香川が史上初であったそうです。
当時、同い年で森本貴幸が注目を集めており、香川は「本当に悔しかった」と当時を振り返っています。

セレッソに入団した当時の香川はプレーが遠慮がちだったようで、目立ちたくなかったそうです。今の香川にもそういうところがありますね。アジア杯グループリーグ第1戦の対ヨルダン戦でも本田圭佑に遠慮している気配がありました。
07年、J2に落ちたセレッソ大阪にブラジル人のクルピ監督が就任します。クルピ監督はすぐに香川に注目し、トップ下にコンバートしてレギュラーに抜擢しました。
「高い技術はあるが、簡単にボールを奪われる場面がある。試合に出ないと経験を積めないから、ミスをしながら成長していってほしい。でも彼は正しい道を歩んでいるよ」よい指揮官に恵まれたものです。
さらに、08年に引退を発表した“ミスター・セレッソ”森島寛晃が直々に香川を後継者に指名しました。これによって香川は「自分がやらないといけない」と責任感が湧き、積極果敢にシュートを打ち、13試合で12得点という成果をあげたのです。
09年には27得点でJ2の得点王に輝きました。

しかし、U−20W杯では控え、北京五輪でも思うようなプレーができませんでした。香川はそこで世界に出ることを目標にすえ、W杯前にボルシア・ドルトムントへの移籍を果たしたのです。
W杯では23人の中に選ばれなかったにもかかわらず、ドルトムントでのあの活躍は何ということでしょう。この移籍は見事に香川を飛躍させました。
今回は出鼻をくじく骨折に見舞われましたが、何とか元のパフォーマンスを復活させてさらに飛躍してほしいものです。

ナンバー誌の別の記事(カズへの手紙)で、香川真司からの手紙にカズが答える企画がありました。この中で三浦知良選手は、日本代表とドルトムントの試合の両方に出続けることから、くれぐれも健康と怪我には気をつけて、休めるときには思い切って休むことを勧めています。今回はカズの心配が的中してしまいました。

ナンバー誌では、香川選手の他に、細貝萌選手の記事があるのですが、長くなったのでこの辺で。
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ザッケローニ監督

2011-02-06 19:02:48 | サッカー
アジアカップの余韻は醒めつつあります。
今大会で、ザッケローニ監督が注目されました。私も、便乗するわけではありませんが、今大会でのザッケローニ監督の印象を一言語りたい気持ちです。

今までの代表監督の発言からの知識では、監督というのは、選手と若干の距離を置くことが必要なのだと感じていました。コーチは選手の兄貴分でいいが、監督となると一段上に立って采配しなければならないのだと。
ところがテレビ映像でザッケローニ監督を見ていると、選手にとって父親、それも厳父ではなく慈父のようです。監督の風采が“気の良いおじさん”に見えるせいもありますが。
試合後、決勝点を挙げた伊野波がテレビインタビューを終えたすぐ後、すれ違ったザッケローニ監督が伊野波選手の頭をぽんぽんと叩いてにっこり笑った姿が印象的でした。

選手一人一人とのコミュニケーションも飛び抜けています。特に控え選手に対するケアが秀逸でした。李忠成選手には大会期間中ずっと声をかけていたといいます。それがあの歴史に残る決勝弾につながったことは間違いないでしょう。李選手に限らず、今大会で先発組と控え組とが気持ちの上で一体になれたのは、半分は監督のお陰と思います。
先発組に対しても、例えば本田圭佑選手がインタビューで「監督から自信を与えられた」と語っているように、ずいぶんと力を与えていたようです。
ザッケローニ監督は就任してからJリーグの試合を見て回り、今回招集した選手たちのプレーをそこで確認しています。監督は選手たちに「Jリーグでのプレイを見てお前を信頼している」と信頼を伝えていたようで、選手には励みになったことでしょう。

ザッケローニ監督がインタビューで選手批判を行ったのは唯一、カタール戦でのゴールキーパー川島選手についてでした。次の韓国戦で誰がキーパーに起用されるか注目していましたが、結局川島選手でした。そのとき監督は、「川島選手を信頼していると(本人に)伝えてある」と話しており、川島が自信喪失しないようにケアしていたのでしょう。

カタール戦後の監督インタビューでは、韓国人記者から「次の試合は韓国とイランのどちらがやりやすいか」と聞かれ、「まず、この場を借りて岡崎選手の2人目のお子さんが生まれたことについて、おめでとうと言いたい。」と答えて質問をはぐらかせたのはザックさんらしいですね。

帰国後の記者会見で「一番嬉しかったことは」と聞かれ「期間中に3人の選手が誕生日を迎えて、それをお祝いしたのが楽しかった。岡崎、永田に子供が生まれて、期間中に祝ったこともうれしかった。」と答えたのもザックさんらしいです。

決勝のオーストラリア戦での最初の選手交代については、その後いろいろな情報が伝えられています。
試合のライブにおいてはアナウンサーが
「交代で岩政が入るようです」
「今野が今『バツ』を出しました」
「監督は岩政の交代を取りやめたようです」
と次々コメントし、一体何が起こっていたのかわけが分かりませんでした。
その後の情報によると、まず監督は今野を中盤の底にアンカーとして入れることを考え、岩政交代前にその戦術を周知させようとしました。ところが今野が(怪我をしているし中盤は不安があるということで)『バツ』をベンチに送りました。そこで監督は考えを変え、岡崎を左から右へ、長友を左サイドバックから左サイドハーフへ、今野をセンターバックから左サイドバックへ、という布陣に変更したというのです。報道によると、この布陣変更については、ピッチ内で選手たちが相談した上で監督に意見具申した、ともいわれています。
試合中にピッチ上の選手とベンチの間でこのような濃密なコミュニケーションが可能だなどと、私は想像したこともありません。イタリア語と日本語の壁もあったはずです。監督と選手のコミュニケーション、ピッチとベンチのコミュニケーションという意味で、今回は本当に驚かされました。


ついでにアジアカップの試合で印象に残った場面について。
最初のヨルダン戦でかろうじて引き分けた後、松井の呼びかけで長谷部キャプテンが話し合いを招集したことが大きな転機になっているようです。普段温厚なザッケローニ監督がこのときは初めて言葉を荒げたといいます。それまで「お客さん感覚」だった若手選手も、ようやく自分たちのやるべきことに気づいたといいます。
監督は、そこでベテランと若手の融合を効果的に図った長谷部のリーダーシップを大いに褒めていました。

カタール戦での伊野波決勝ゴールに至るパスワーク
中盤の長谷部からシュートのように速いパスが香川に渡り、香川が密集するディフェンスを振り切ってペナルティエリアに侵入し、敵のファウル性アタックで倒されたところを伊野波がゴールしました。
まずは、長谷部の弾丸パスの精度が高く、香川の足元に通ったのが1点目のポイントです。その弾丸のようなパスを一発のトラップで自分の制御下に置いた香川のトラップが2点目、そこから瞬発力で香川が抜け出しました。そして“なぜか”あそこに伊野波が詰めていたのが3点目です。1点目、2点目いずれも、優れた個人技でした。

オーストラリア戦での李忠成の決勝ゴール
長友からのセンタリングを受けるときの李忠成はフリーでした。「何であんなフリーになれたのか」とびっくりしたものです。
その後のリプレーで解説を聞いて納得できました。センタリングの直前、李をマークするディフェンスがちらっと李を見た瞬間、李はニアに行くそぶりで足を踏み出しました。それを見たディフェンスがニアへ進み出すとともにボールウォッチャーになったのを見届け、李はすっとファー側に身をかわし、まさにその場所に長友のセンタリングが供給されたということでした。そしてこのような戦術についても、試合前から選手間で打ち合わせされていたようです。

湯浅健二氏によると、今大会の試合をビデオでリプレーすると多くの発見があるようです。残念ながら私は試合のビデオを収録していないのでそれができません。

カタール戦後監督会見
韓国戦後監督会見
決勝前日の監督コメント
オーストラリア戦後監督会見
ザッケローニ監督帰国会見
ザックジャパンの成長と課題
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アジア杯決勝・オーストラリア戦

2011-01-30 15:18:34 | サッカー
厳しい戦いでした。日本代表はよくぞ勝利を勝ち取ったものです。

決定的チャンスの数ではオーストラリアが日本を上回っていましたが、オーストラリアはそのチャンスに決めきれず、日本は数少ないチャンスの一つをものにして勝利を手に入れました。

後半11分、右サイドの藤本に代わってセンターバックの岩政が入ったときは、いったいどのような布陣を採用したのかと呆気にとられましたが、それまでオーストラリアに何度も危ないシーンを作られてていたのに、それからはピタッとオーストラリアの攻撃を封じました。
一夜明けて本日のテレビ番組では繰り返しそのザッケローニ采配について解説がなされています。藤本 → 岩政のひとりの交代に付随して、岡崎を左から右へ、長友を前へ、今野を中央から左サイドバックへ、というポジションチェンジを敢行したのですね。選手たちは交代とポジションチェンジの意味合いを瞬時に的確に理解して行動したようで、その作戦は見事にはまりました。
監督の試合の読みも見事なら、監督の作戦変更を誤解なく理解してピッチで実現した選手たちも見事でした。

さらには、延長前半に交代で入った李忠成が華麗なゴールで期待に応えました。あの場面で、よくぞ難しいダイレクトボレーシュートを打ったものです。普通ならまずはヘディングを、そうでなければワントラップを入れるでしょう。本人のコメントでは、トラップすると失敗すると思ってボレーシュートを打ったとのことです。とにかくゴールネットを揺らすことができて良かったです。

アジア杯に向けて代表が合宿に入ったとき、たしか10人しか集まらなかったと記憶しています。
グループリーグ第1戦のヨルダン戦は、かろうじて引き分けに持ち込んだような試合でした。ザッケローニ監督は、準備不足だしフィジカルコンディションが良くないが、これからチームをまとめていく、というスタンスでした。
そして1戦ごとに、監督が宣言したとおり、チームは目に見えて成長しましたね。
もともと、若い選手を連れてきているのであり、若い選手に経験を積ませるのが第1目的、上位に進出できればもうけもの、といった編成だったのでしょう。それが最後は、手が届かないかと思われた韓国とオーストラリアに勝ってしまったのですから、こんなすごいことはありません。

出場したメンバーにとって、今回の経験は大きな糧となったことでしょう。
唯一の懸念事項は、遠藤ヤットの後釜が見つかっていないことです。そこさえはまれば、3年後のワールドカップに向けた若返りのメドが立つことになります。
今まで、これほどスムーズに代表チームの若返りがされたことがあったでしょうか。
この点でも、ザッケローニ監督の手腕は見事でした。

香川選手は全治3ヶ月ということです。何とか、怪我前と同じパフォーマンスで復帰を図ってもらいたいと願っています。
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アジア杯・日本対韓国戦

2011-01-27 20:57:45 | サッカー
サッカーの試合にこんなにしびれたのは何年ぶりでしょうか。少なくともこの5年間はありませんでした。
特に前半戦。椅子に座って観戦しながら気がついたら、下肢が小刻みに揺れています。武者震いの一種でしょうか。ハーフタイムになって「この大会で本田(圭佑)は一皮むけたような気がする」と発言したら、自分の声が上ずっているのにびっくりしました。

ダイレクトパス回しで韓国ディフェンスを崩しての攻撃は見事でした。各選手がお互いの意図を理解し合いながら、一つの意思のもとでパスが回っているように感じました。

前日のテレビ番組では、「韓国右サイドパックのチャ・ドゥリの裏のスペースを狙え」とのコメントがありました。
この点は、フランスワールドカップ日本対ジャマイカ戦で、ジャマイカのシモンエス監督が日本の左サイドパック相馬の裏を徹底的に狙わせた故事を引くまでもなく、私も大賛成でした。そして日本の1点目は、まさにこの点を攻めた結果として生まれたのでした。
本田に渡る前のパス回しで韓国ディフェンス陣を混乱に陥れ、前を向いた本田はディフェンス3人を引きつけた上でチャ・ドゥリの裏に走り込んだ長友にドンピシャのパスを供給しました。
澤登さんの解説によると、長友は“裏へは走らないよ”とだらだらと動き、チャ・ドゥリが本田に気を取られて長友から目を離したとたんに裏にダッシュした、ということでした。そのような戦術を長友と本田の間で話し合っていたというのです。

本田圭佑は、今回の大会でパサーとして活躍しています。
ほんの1年半前、09年9月に本田は以下のような発言をしています(サッカー 日本対オランダ)。
『「サイドバック(SB)の内田と(長友)佑都には『上がり過ぎるな』と言った。自分が上がったときにチャンスになると思っているようだけど、オレも(自分が)1対1のときはチャンスと思っている。(上がって)『オレのスペースを消さないでくれ』と言った」。自らの考えで、サイドでの数的優位を目指すSBを抑えつけた。』
それが今回は、本田を追い越してサイドを駆け上がった長友に絶妙のパスを供給し、日本の1点目を演出したわけですから、隔世の感です。

しかし、後半戦になると日本の華麗なプレーは影をひそめ、膠着した戦いとなりました。それにつれて、私の高揚感もおさまり、まあ普通に試合を楽しむに至りました。

延長戦前半、本田のど真ん中PKには驚かされましたが、細貝に助けられました。
私が細貝選手と一緒の写真を撮ったのはもう3年半も前のことです。浦和にてで紹介したように、埼玉スタジアムのビューボックスで浦和レッズの試合を観戦した際、細貝選手とエスクデロ選手がわれわれの部屋を訪れてくれたのです。そのときの写真を以下に掲載します。

モザイクのかかっていない中央左が細貝選手です。右端奥の二人のうち、右が知人、左が私です。このときは、細貝選手がベンチにも入らないメンバーであったからわれわれの部屋に来てくれたわけですが、3年半が経過し、その細貝選手が代表戦で貴重な1点をもぎ取ったわけで、わがことのように嬉しいです。

延長戦後半のフリーキックからの日本の失点。5バックとなった日本の守備が棒立ちになったこともありますが、あの場面でフリーキックを与えた本田拓也選手の不用意なファウルがいただけませんでした。

私の高揚のピークは前半戦でしたが、翌日の報道ではとにかくPK戦で盛り上がったようですね。
最初の2本を阻止したキーパー川島は一躍ヒーローになりました。確かに素晴らしいセーブです。ただしこの試合での川島の守備については、思い切りの悪さが目につきました。その点では、カタール戦でのミスが尾を引いていたように思います。

試合途中、韓国の選手がツバを吐く場面があり、“あんなとこでツバを吐いたら本田に当たるんじゃないか”と違和感を持ちましたが、同じように感じた観戦者は確かにいたようです。

香川の怪我には驚かされました。接触プレーではなく、試合中に骨折したようですね。香川の途中交代、やはり異変を察知した上での交代だったのでしょうか。
今大会、本田圭佑抜きでの試合経験はありますが(サウジ戦)、香川抜きでの経験はありません。オーストラリアとの決戦ではどのような布陣を敷くのでしょうか。こちらにも書いたように、サウジ戦での柏木は機能しているように思えました。
私は香川真司選手はどこまで伸びるかにおいて、「何とか大怪我をせずに伸びていってほしいものです。」と祈念しましたが、起きてほしくないことが起きてしまいました。ブンデスリーガでの後半戦、ベストコンディションで再登場できるかどうか危ぶまれます。せっかくの上り調子だったのに。

ところで、私は4年半前にW杯後遺症に書いたように、ドイツW杯がトラウマとなって、日本代表戦を素直に楽しめなくなっていました。去年の南アW杯についても、日本中が沸き立っているのに、私一人白けているという情けない状態でした。
ザックジャパンになってからですね。どうやら後遺症の傷も癒え、心から日本代表を応援できるようになりました。
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アジア杯でのサッカー日本代表

2011-01-22 21:35:15 | サッカー
日本対カタール戦、試合終了間近に日本が3点目をゲットして1点リードした後、試合終了までの数分間はハラハラどきどきで命が縮まる思いでした(大げさですが)。
吉田が退場して日本が10人になった直後、カタールに得点されて日本は1点ビハインドとなりました。それまでも攻めあぐねていたし、人数が減って絶望的状況です。こんな状況で、日本はその後の失点を防ぎつつ2点も得点したのですから、大殊勲です。
最後の15分間、日本は人数が少ないこともあり、選手の足が止まるのではないかと危惧しましたが、足が止まったのはカタール側だったようです。この点も日本選手に拍手です。

この大会での香川の状態はどうなのでしょうか。(カタール戦前までの)新聞報道では香川の評価が芳しくありません。確かに、去年のパラグアイ戦で見せたような爆発的な力はまだ発揮していません。中盤でボールを奪われたりするシーンがよく見られます。しかし、カタール戦では3得点全部にからんでそのうちの2点が香川のゴールですし、サウジアラビア戦の岡崎ゴールをアシストしたクロスも見事でした。
ブンデスリーガでMVPを獲得したほどの活躍はまだ見られない、ということはいえるでしょう。

吉田麻也はやってしまいましたね。カタール戦2失点の両方にからんでしまい、さらには退場でチームに迷惑をかけました。
数日前のテレビ番組でセルジオ越後氏が、吉田は接触プレーで手が出やすいのでそれが心配だ、と述べていました。そのセルジオ氏の心配が当たってしまいました。1回目の警告は競り合った相手に対するプッシングでしょうか。2回目は吉田が転倒した後に上げた足が相手の足に絡まってしまいました。

サウジアラビア戦では、怪我の本田圭佑に代わって柏木陽介がトップ下に起用されました。朝日の新聞報道によると、この柏木の評価が低いですね。
予選の最初2試合では、香川の中央での活動が少なく、またサイドバック長友のサイド攻撃参加があまり見られませんでした。しかしサウジ戦では、香川の活動範囲が広がり、また長友の攻撃参加も増えました。
私は柏木の動きはわかりませんでしたが、想像するところ、柏木は香川が動きやすいようにポジションチェンジしていたのではないかと想像します。
それに対して予選の最初の2試合では、本田圭佑が中央に居座り、香川が本多に遠慮したのか左サイドに立て籠もり、そのために長友が左サイドを駆け上がれなかったのではないか、という気がしています。
柏木は、そりゃ個人技では本田には及ばず、その点で見劣りがしたかも知れませんが、チーム戦力としてみたらひょっとすると本田よりも上だったのではないか、というのが私の評価です。

最近2試合に出場した伊野波雅彦は、本職がセンターバックということで、サイドバックに要求される攻撃参加については大部分の時間帯で十分ではなかったようです。しかし2試合とも、“ここ一発”で伊野波は良い仕事をしました。サウジ戦で後半に交代出場してすぐ、サイドを駆け上がって放った前田へのラストパスは見事でした。
カタール戦の3点目については、シュート自体はもちろん難しくはありませんが、「あの場面でよくぞあの場所にいた」という点が殊勲です。10人という数的不利の中、ディフェンスの伊野波があそこまで駆け上がるのには勇気がいったでしょうし、試合終了間際の疲れ切っているときによく走ったものです。
このゴール、アトランタオリンピックでの日本対ブラジル戦で決勝点を挙げた伊東輝悦にダブります。

湯浅健二氏の評論によると、長谷部誠と遠藤保仁の二人に対する評価が高いですね。私はアナログテレビで観戦しているのでテレビ画面からは選手を識別することができないので、よくわかりませんでしたが。
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香川真司選手はどこまで伸びるか

2011-01-05 21:14:11 | サッカー
4日のテレビ朝日・報道ステーションでは、ドイツ・ドルトムントでプレーしている香川真司選手を取り上げていました。澤登氏が香川選手にインタビューしています。

香川選手は、昨年ドルトムントに移籍する際の移籍金が4200万円という破格の安さでした。身長が低く体重もないので、ドイツ・ブンデスリーガでの肉弾戦に耐えられるかどうか疑問に思われていたためです。ところが、リーグが始まってみると大活躍です。
『去年8月、ドイツ1部リーグ・ドルトムントに移籍し、シーズン前半のわずか4カ月で公式戦12ゴールと大ブレイクした。ヨーロッパ移籍1年目のゴール数は、すでに中田英寿、中村俊輔を超え、日本人最多。ドルトムントは首位を独走、香川は前半戦のMVPに選ばれた。』(番組紹介から)

移籍の直前、ワールドカップでは日本代表選手にさえ選出されなかったというのに。
ドルトムントでの活躍の結果、今では移籍金は30億円といわれ、ドルトムントへの移籍金の70倍に跳ね上がりました。

私が香川選手の活躍をこの目で見たのは、昨年9月4日の日本代表対パラグアイ戦です。私は香川選手の印象を以下のように記しました。
『香川の瞬発力はすごいですね。ドリブルで相手を抜き去ったプレーには驚きました。そして中村憲剛からのパスを受けてのゴールです。香川のゴールへの走り出し、トラップ、シュートは見事でした。ドルトムントに移籍してまだわずかですが、その経験がここまで香川を進化させたのでしょうか。』

4日の報ステでの紹介によると・・・
香川は、ファーストタッチでボールを思う方向に転がすと、並外れた瞬発力で相手ディフェンスを抜き去ってゴールに向かいます。たとえディフェンスが大男であろうとも、香川に触れることもできません。
また、センタリングを受けてダイレクトゴールするシーンを観ると、ヘディングシュートにしろボレーシュートにしろ、相手ディフェンスと競り合っていません。いつもフリーです。よほど走り出しがうまいのでしょう。
このような状況が続けば、香川が小柄であるというハンディはハンディでなくなります。
これまで観てきた日本代表の試合では、日本選手はペナルティエリアに入るあたりで相手選手に囲まれてしまい、ゴールに結びつけることができずにいました。それに対して香川選手の動きを見ていると、ペナルティエリア内の密集でもものともせず、ボールをコントロールしてゴールを量産しています。今までの日本人フォワードに欠けていた能力を香川は持っている気がします。

澤登氏が解説する香川選手の特徴は、すべて昨年9月の対パラグアイ戦で私が目にしたシーンの中に凝集されていますね。ドリブルで相手を抜き去った「瞬発力」、コールにつながるパスを受ける「走り出し」、そしてその直後のトラップが「ファーストタッチ」です。

しかし、いくら香川選手の身のこなしが軽いといっても、これからの数多い試合において大男のタックルを受けてケガをする危険は待ち受けているでしょう。特にブンデスリーガでMVPまで獲得しているのですからマークされているはずです。何とか大怪我をせずに伸びていってほしいものです。
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日本代表対パラグアイ戦

2010-09-05 11:27:31 | サッカー
4日の対パラグアイ戦は、前半の途中から観ました。
たまたま主力選手のケガや移籍交渉中との状況により、南アW杯の先発メンバーとは大幅に入れ替わった布陣となりました。私にとっては、観ていて楽しい試合でした。

香川の瞬発力はすごいですね。ドリブルで相手を抜き去ったプレーには驚きました。そして中村憲剛からのパスを受けてのゴールです。香川のゴールへの走り出し、トラップ、シュートは見事でした。ドルトムントに移籍してまだわずかですが、その経験がここまで香川を進化させたのでしょうか。
憲剛のラストパスも見事でした。しかし、あの場面で憲剛は若干の時間ボールをキープしていたようですが、相手ディフェンスからのプレスをほとんど受けずにパスが出せたようです。パラグアイの甘いディフェンスに助けられたということになりましょうか。

長友のエネルギーは健在でした。よくあれだけ走力が持続するものです。
その他の南アW杯先発メンバーはどうだったのでしょうか。テレビを通してはよくわかりませんでしたが、湯浅健二氏のコメントによると、『前戦選手たちの「お座なりディフェンス」。松井大輔にしても本田圭佑にしても、この試合でのエネルギー傾注レベルは、ワールドカップで魅せつづけた「闘う意志」のレベルとは、とても比べられるモノじゃなかった。』ということで、W杯本戦とはずいぶん違った戦いをしていたようです。

浦和レッズの細貝選手が、初招集で初スタメンながらよく働いていました。
私は細貝選手の話題を聞くとつい応援してしまいます。
Jリーグの試合をスタジアムで観戦したのはたった1回、ちょうど3年前の07年8月に埼玉スタジアムで浦和レッズの試合を見に行ったことです。浦和にてで記事にしました。そのときは、埼玉スタジアムのビューボックスという特別席で観戦することができました。めちゃくちゃ暑い日でしたが、ビューボックスの中は空調で快適であり、その部屋のすぐ外が観戦席になっているという仕組みです。
ビューボックスには、その日の試合に出場しない選手が訪問してくれます。試合途中、われわれのボックスにも二人の選手が来てくれました。それが細貝選手とエスクデロ選手だったのです。

2選手とも、このときはベンチにも入れない選手で、だからこそ上の写真があるわけですが、その後レッズでレギュラーとして活躍する様子が伝えられるようになり、密かに応援していたのです。
細貝選手は、この3年間で所属チームの非ベンチメンバーから日本代表のスタメンにまで成長したわけで、これからも頑張ってほしいです。
今回は大勢の中盤主力選手がケガで出場辞退していることからスタメンが転がり込んできたわけで、本人は「幸運」といっていましたが、この運をぜひ生かしてさらに上を目指してください。
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