弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

中山編「新・注解 特許法」

2021-06-27 13:59:15 | 知的財産権
特許法の実務、特に最近の判決例を中心に最も詳細に論述している書籍として、中山信弘先生の「注解 特許法」を頼りにして来ました。「第3版 注解特許法」(注解特許法〈上巻〉第1条‐第112条の3)からスタートし、今までは「新・注解 特許法」(新・注解 特許法〈上巻〉第1条~第99条)のお世話になっていました。
6年前まで私は個人事業主として特許事務所を開設しており、そのときには「第3版 注解特許法」と「新・注解 特許法」を所有していました。6年前に自分の事務所をたたんで今の事務所の勤務弁理士となったときに、そのうちの「新・注解 特許法」を持参しました。「第3版 注解特許法」はそのときに廃棄してしまったのですが、新たな勤務先には所蔵しておらず、今になって廃棄を残念に思っています。
最近になって、「新・注解 特許法」の第2版が発行されていることを知りました。
  
新・注解 特許法〈上巻〉 ¥23,918
新・注解 特許法〈中巻〉 ¥26,817
新・注解 特許法〈下巻〉 ¥23,918
私は勤務弁理士です。このように高価な専門書については、勤務先に購入してもらい、所員全員で共有するのが普通のやり方です。必要が生じたときに手に取って、関係する箇所を閲読するのが最も多い利用方法でしょう。
ところが現在、コロナ禍で所員のほぼ全員がほぼ100%在宅勤務ですから、職場にこの本を備え付けても気軽に読むことができません。
いろいろ考えましたが、私自身が利用するために唯一最適な方法として、上・中・下巻全部、自費で購入することとしました。我が家に所蔵しています。

現在、特許法29条、36条、70条など、主要な箇所を拾い読みしているところです。

p.s.6/30
上記記事を執筆するに当たり、アマゾンをいろいろ調べたところ、「第3版 注解特許法」(上巻)の古本がそんなに高価でなく購入できることがわかりました。さっそく購入して、所蔵本に加えました。
p.s.7/18
下巻もVALUE BOOKSで安く購入できることがわかったので、購入してしまいました。
 

注解特許法〈上巻〉第1条‐第112条の3 
注解特許法 第3版 下巻 第113条~第204条 
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1 コメント

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狂った特許庁 (鳥海仁)
2022-11-25 23:16:02
特許庁の審判官には訳の分からない人がいるものだ。
特許第6755057号の無効審判2021-800073号の審理の進行は専門家の審判官が行っているとは到底思えないものだ。
願書には発明者3名が記載されており、そのうちの一人が出願人には譲渡していないとして特許無効を主張しているのに、権利者に譲渡証の提出を求めることもせずに、発明者争いに論点をすり替え、発明者として願書に記載されている審判請求人に発明のどこに貢献したのかを求めている。
おまけに、願書に記載した者を発明者であると認定しなかった裁判例として引用したのは、願書に記載されていない者の発明への寄与を否定したものであって、何のために引用したのか理解不能である。
引用した裁判例の一つは、ノーベル医学生理賞を受賞した本庶佑の実験補助者の院生が発明者として認めることを請求した裁判であって、願書にはその人の氏名が記載されていない事件であって、なんのために引用したのか理解できない。
本庶佑の事件は、最高裁まで行き、本年9月に請求は認められなかった事件であり、知財関係者は頭の隅に記憶があるだろう。
3人の審判官がいて誰からも反対意見は出なかっただろうか。
不思議な事件だ。

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