弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

決定力不足

2006-06-20 00:04:18 | サッカー
日本代表は、なぜ得点できないのでしょうか。

1.金縛り
代表に選ばれたフォーワード5人は、いずれも現在あるいは過去にJリーグで優れたパフォーマンスを発揮し、得点を重ねてきた選手ばかりです。能力はあります。
なのになぜ、ワールドカップの舞台では能力が発揮できないのでしょうか。
ジーコは(日本語訳で)「平常心が失われている」と言っています。私が見ていても、シュートの場面では金縛りにあっているとしか思えません。普段の試合ではフォワードとしての能力を発揮するのに、大舞台に立ち、ペナルティエリア内でシュートチャンスに遭遇すると、足がすくんでしまっているようです。
メンタルの問題といったらいいのでしょうか。
もしそうだとしたら、次回のワールドカップまでにはその点を改善する策を考えなければなりません。
昔、東京オリンピックのレスリングでは、八田一朗会長による独特の精神訓練がされたそうですが、今だったらどのような訓練になるのでしょうか。

2.資質
今から40年前、まさに東京オリンピックの頃ですね。サッカーの選手の中で、一番うまくて自己主張が強い選手が、センターフォワードになりました。釜本邦茂選手がその代表です。
ところがその後、「大事なのは点取り屋ではなく司令塔だ」という思想が言われはじめ、小城得達選手をはじめとする優秀な中盤の選手が現れ始めました。気がついたら、能力のある選手は皆ミッドフィールダーですね。3バックシステムだったらミッドフィールダーは3人しか入れないのに、中田英、中村、小野、稲本、小笠原と、俊英はきら星の如くです。
もし、中田英が、中澤が、フォワードとして育成されていたら、日本のサッカーシーンは今とは違ったものになっていたかもしれません。
中学・高校のサッカー指導者にお願いしたいです。これからの10年、最優秀で将来性のある選手をぜひストライカーとして育成して欲しいです。

3.責任
その選手が、その時点で最良のパフォーマンスを発揮し、あるいは日本人選手の平均的な金縛り状態でできる範囲で頑張り、結果として無得点に終わったのであれば、それは選手の責任ではありません。
もし、他にもっと優れた選手がいたのにそちらを使わず、出場を指令されたのだとしたら、責任は監督にあります。
もし、どのフォワードが出ても同じような結果しか期待できないのであれば、それが日本の国力だということであり、誰の責任でもありません。

一方、代表のフォワードは、日本人サッカー選手の頂点として選ばれているトップアスリートです。日本国籍を持つフォワードサッカー選手が何万人いるか、何十万人いるか知りません。プロサッカー選手に限っても何百人のオーダーでいるでしょう。その中から選ばれて代表入りし、ピッチに立っているのですから、当然責任があります。
不甲斐ない結果に終わったのであれば、その責はこれからの人生で負っていかなければならないでしょう。たった一本のシュートミスで、とも思うのですが、やはりトップアスリートとしての宿命だと思います。
コメント (3)
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