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「ちょんまげぷりん 2 」感想

2016年12月16日 11時09分29秒 | 乱読本感想
「ちょんまげぷりん 2 」
荒木 源
小学館 2010年8月5日

2011年03月08日 14:27
★5
「ちょんまげぷりん」には悩んだ末★4をつけたが、「2」の為に★5を残しておいて良かったと思った。
全体としての評価はもちろん★5だ。

「1」を時間が経つのも忘れ読んだが、「2」もそうだった。
あっという間に読み終えた。

木島安兵衛が元の時代に帰ってしまってから8年後・・・

安兵衛と係わったことでさぞや良い少年に育っているだろうと期待していたのに・・・友也のまさかの万引きから物語が始まった。

そして、江戸にタイムスリップしたと思ったら、またまたまさかの展開!・・・「時翔庵」が無い!安兵衛も行方不明!

おいおい、プリンはどうなるんだ???

・・・色々、ありまして・・・色々なことが起きますが・・・お楽しみに。


今回、過去に行ったということで、歴史上の人物が何人も登場する。

その中で、私の個人的壺だったのが田中久重・・・からくり儀衛門(文中の表記)

友也の腕時計や携帯電話に興味を持ち、未来に思いをはせる。

彼の言葉「・・・私には今すぐ、電池を使った腕時計や携帯電話を作れる力はない。生きているうちには多分無理でしょう。しかし私は、遊佐さんにのぞかせてもらった未来を心に思い描きながら仕事をしていきます。それは必ず、私の仕事を正しい方向へ導くでしょう」

彼が明治になって東京に作った町工場が東芝の前身になったそうだ。(これは歴史的事実)

現代に戻った友也が新しく買った携帯電話は東芝製だった。

フィクション、ノンフィクションが織りなすロマン。

一番好きなエピソードだ。

「ぷりん」の物語は「2」で完結するようだが、結末の部分で麟太郎・・・勝海舟のタイムスリップを暗示するような一文がある。

ひょっとしたら、今度は・・・期待して待ってみようと思う。

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