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「PK」感想

2016年12月08日 09時48分20秒 | 乱読本感想
「PK」
伊坂 幸太郎
講談社 2014年11月15日

2015年01月14日 20:51
★5
そんなに分厚い本ではない。
最初のページには『PK』の文字。
それをめくると目次に『PK』『超人』『密使』の3タイトル。
1編の作品だと思っていたけれどこれは短編集だったのか!?と。

『PK』を読み終わり『超人』へ進む。
あれっ!?なにげに続いてる・・・やっぱり1編の作品だったのか!

普通に1編として読み終わり、あとがきを読むと・・・あれれっ!?それぞれ別の作品だって。

とは言え、1冊1編の作品としてこれは成立している。
成立はしていると言ったが、微妙に『ズレ』がある。(もちろん書き手のミスではない)
そして『今』の定義ができない。
内容から推測するに、そもそもの『世界』自体が違うのか?
伊坂幸太郎作品だもん、単純じゃない、はず。

そして、読む側の解釈次第でどうとでも取れそうな内容。
最初の『PK』なんて、短編として読むとサスペンスか?
いやいや、哲学的な解釈を要求されているのか?

『密使』に至っては、まぁ、SFとして読めば良いんだろうけれど、やけに面白い。
単純に、そしてシニカルに笑える。

なんだか不思議な1冊。
不思議だけど『前進も改革も勇気次第』と言われている気はした。


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