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「ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル」感想

2016年12月09日 09時42分17秒 | 乱読本感想
「ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル」
今野敏
講談社 2006年8月11日

2014年06月20日 20:52
★5
STシリーズ、各メンバーのカラーシリーズになってから、初めて『わぁ~面白いじゃん』と思った。
1冊の完成度が高い!
このSTシリーズの各1冊1冊はなんとなくだらだらと続くストーリーの中の1冊的な位置づけで読んでいたけれど、これは1冊でちゃんと存在感のある作品になっている。

医療ミスを問うなかで大学病院の構造の問題点を描きだし、その中の人たちを描き出す。
また、STのメンバー、捜査員の「人」を描きつつ、「赤」の赤城左門の過去を明らかにする。

今回、この回が今までと違ってなぜにこんなに面白いんだろうと考えた時に、いろいろ理由はあるだろうけれど、私は「人」が丁寧に描かれているから面白いんだろうなと思った。
端役の「人」までも「人」としていろいろな表情を持っていて奥深い。
今野敏という人、「人」を描くのが上手いなぁ~と改めて思った。


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