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「ガラスの城」感想

2013年07月16日 12時01分33秒 | 韓国ドラマ感想

全51話、先は長いし、続くのか?と最初に思ったけれど、GyaO!配信が週5本ということもあり、また毎回毎回が興味深くて振り返ればあっという間の最終回。

韓国では、お決まりのラブストーリーに飽き飽きしていた視聴者たちから高評価をうけ、大ヒットした話題作!

というドラマだそうだが、お決まりかお決まりでないかというのは韓国ドラマ歴が短い私には分らない。

ただ、描かれているお金持ちの韓国人家族と貧しい韓国人家族のそれぞれの生活や考え方が面白かった。

たぶん対比させる為に極端に描かれているんだろうけれど、その違いがとても興味深かった。

普通ならそれぞれのテリトリーで生息しているであろう男女が知り合い、魅かれあい、結ばれるとどうなるか?

全ての過程でゴタゴタ、結ばれるとそれはより一層の摩擦を生じ・・・結末は・・・

その辺のところは私の感じるところ、きわめて韓国的なストーリーだったなと。

お金持ちの、圧倒的なお金持ち論理は呆れるよりは尊敬にすら値する。

その彼らに蹂躙される貧乏人・・・まぁ、一般的な人たちなんだけどね~

大きく隔たる価値観の中でラブストーリーはどう展開するのか?

それぞれの幸せはどう決着をみせるのか?

最終話の前まで、このドラマの終わり方が読めなかった。

登場人物たちそれぞれの人生が細やかに描かれていたので彼らの人生が終わるまでドラマが続いていきそうだったから。

でも、当たり前だけど最終話でちゃんと終わりを迎えた。

激流に身を置いていた彼や彼女たちが、少し穏やかになった流れの中に居て自分を見つめ新たに進む方向を見ている。

意外に、気持ちよく観終わることができたドラマだった。

KNTVのHPにこのドラマの企画意図が書かれてあって的確で解りやすいので参考までに・・・

シンデレラは運命的に王子様に出会い、紆余曲折の末に結婚する。 でも王子様と結婚したシンデレラは幸せに暮らしたのだろうか? このドラマはシンデレラが王子様と結婚した後の話である。本人の意志とは関係なく、一瞬にしてシンデレラになって結婚しても、本当の幸せを見つけるまで高い代価を支払わなければならないのが人生だ。このドラマは最終的には、努力して人生の本質と自分の幸せを探し求めていく女性の物話。 あらゆるドラマが愛という名の下にハッピーエンドで終わるが、果たして本当にハッピーエンドなのかを考えてみる。愛するがゆえに別れることもあるし、その別れを通して自分を取り戻し、本当の人生とは何かに目覚めたとしたら、それもまたハッピーエンドではないだろうか。条件のない純粋な愛というものが、伝説のものとなってしまった昨今、充分な条件がそろっているからこそ恋も可能だというのが最近の若者の論理だ。良く言えば、生活の質のためにまず条件を打ち出して、それに合わせようとするのだ。 さらに結婚は家族と家族の利権を守るための結託になりもする。愛があってこその成り立つ結婚が、家族の利益のための手段として利用されるケースを極端な手法で描写し、家族と家庭の役割を示そうとする。表向きは常識的で優雅な家族と、全く正反対の貧しく非常識に見える両家族を対比して、本当の家族とは何かを逆説的に描こうという意図だ。両家の両親の子供に対する愛情、姉妹間の愛、兄弟間の愛などが全て比較の対象となる。家族とは今を生きる私達の物話である。家族に対して義務を果たすだけのヒロインが、恋愛と結婚によって家族を再認識していく。 日常の暮らしの中で、苦しい時に家族を思い浮かべ慰められるとしたら、再び世間に立ち向かう力を与えられるはずだ。

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