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読書感想「チームⅡ」

2017年11月22日 11時38分07秒 | 乱読本感想
「チームⅡ」
堂場 瞬一
実業之日本社 2015年10月3日

★4 2017年11月22日
先日、「チーム」の続編だという「ヒート」を読んだ。
そして、今回、やはり「チーム」の続編と書かれた本書「チームⅡ」を読んだ。
「ヒート」のマラソン結果から始まる「チームⅡ」
そうか、山城はレースには勝ったのか。
でも、今は挫折しているもよう。
「ヒート」ではどうにも好きになれなかった“山城”のキャラだが、故障しても努力する彼を「嫌い!」と言ってしまえない。
箱根の仲間たち、彼に関わった人たちも、同じ気持ちだったのだろう。
ひとり、またひとりと彼を助けようとする人たちが集まる。
箱根を経験して、次のステップに進んだチームの仲間、監督。
「ヒート」で彼と激走した甲本。
仲間が増えるたび、ワクワクする。
「チーム」の個々の登場人物なんてすっかり忘れているが、箱根を目指して、そして走った人たちの妙な絆が描かれる。
山城はその人たちと関わることで少しずつ変わっていく。
「性格的にはクソだけど」と仲間に言わしめた山城の性格だが、仲間たちと関わるうちにいろいろ見えてくる。
読んでいる私にも、当然、仲間たちにも、山城の不器用でほっとけない可愛い(?)ところ。
私の母性本能を、仲間たちの本能をもくすぐる何かが。
山城の行動にクスッと笑ってしまったり、思いもつかない行動(山城自身も理解できない行動だったり)に感動したり。
何だか、山城が身近な人に思えてしまう。
不思議だぁ~
傍にいる仲間たちは私以上に山城を感じているんだろうなぁ~
愛すべき“山城”
いつの間にか山城から目が離せなくなり、走る彼を応援している。
ひとつの結果がでて、その次、山城はどうするのだろう?
どうなるのだろう?
きっと「チームⅢ」で明かされるのだろうな。
楽しみに待っていてもいいね。



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