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「栄光なき凱旋〈上〉」感想

2016年12月17日 12時03分29秒 | 乱読本感想
「栄光なき凱旋〈上〉」
真保 裕一
文藝春秋 2009年6月10日

2010年11月03日 11:12
★3
真珠湾攻撃から表面化し、始まった日本とアメリカの戦争。

その瞬間、移民の国アメリカには多くの日系人たちが生活していた。

母国が起こした戦争によって理不尽な状況に追い込まれる日系人達。

その中の日系二世の青年たち3人がこの物語の主人公達である。

彼らがもっとも苦悩する立場の人間だっただろうと普通に歴史を知っている者なら想像がつくが・・・それは漠然とした想像でしかない。

苦悩は当然、ひとりひとりの立場によって異なり、それぞれに深いもの。

真保裕一によって、それらが事細かに語られていく。
フィクションではあるが、そうだろうな、そういうことも現実にはあっただろうなと思わせる物語は戦争がいかに虚しいかを語っている。

でも、これはまだ序章、これからもっともっと理不尽な(フィクションではあるが)現実を私は読んでいかなくてはならない。

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