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「小公女」感想

2016年12月15日 12時06分03秒 | 乱読本感想
「小公女」
フランシス・ホジソン バーネット, 伊藤 整, Frances Hodgson Burnett
新潮社 1953

2011年11月15日 22:12
★5
最近、若い子と話をしていたら「小公女」を知らないそうで、ちょっとびっくりした。
でも、良く考えたら、私の知っている「小公女」も子供の時に読んだもので・・・いわゆる少年少女文学全集って、子ども向けのもの。

ちょっと大人の「小公女」を読んでみるかと、書店に行き目についた文庫本を買って帰った。

読み始めてびっくり!

私の中で「小公女」はセーラだけど・・・セーラが居ない!
「サアラ」だそうで・・・

おかしいなと最後のページを見ると訳者:伊藤整で初版は昭和28年。
長生きしている私でもまだ生まれていないし、私の中では伊藤整は古典だし。

違和感ありまくりの文章だったけれど、屋根裏部屋が暖かく美しい部屋に変身してご馳走が並ぶあたりではすっかり引き込まれてしまった。

子供の時、ワクワクした気持ちがそのまま残っている。
やはり良いものは良いのだな。

あとがきは翻訳者の伊藤整。
最近ではあまりお目にかからない丁寧な文章で・・・

このお話の主人公のサアラ・クルウは、どんな悲しい目にあっても、勇気を失ったり、お友だちへの友情を失ったりしませんでした。どうしてそんなふうにすることができたか。そこのところによく気をつけて読んでいただきたいと思います。今までに出た「小公女」のお話は、みな簡単に短くしたものばかりでした。わたくしは一語も残さず全部を翻訳したのですが、それは、そういうこまかいところをよく読んでいただきたいと思ったからです。

そう書かれています。

はい、ちゃんと読みました。

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