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「そのときは彼によろしく」 感想

2016年12月16日 10時51分16秒 | 乱読本感想
「そのときは彼によろしく」
2007
小学館
市川 拓司

2011年04月20日 10:35
★4
この作品が脚光を浴びた時、映画化された時、読む気にならなかった。
この前の作品「いま、会いにゆきます」の映像化された作品を観て、ちょっと私の趣味ではないと思っていたし、この作品の映画の出演者を知って、よけい読みたくなくなっていたのだ。

が、それからだいぶ時が経った。
古本屋さんで出合った時には映画の帯もなくて・・・なんだか読んでみたくなった。

もう、これはすごい!
不思議なラブストーリーだ!
ラブストーリーと言っても、男と女の愛だけではない、友達(男女を問わず)に対しての愛、親子の愛、兄弟の愛、果ては動植物に至るまで愛が溢れている。

愛という強靭な繋がりがこれでもかこれでもかと描かれている。
あまりにもまっすぐに愛を描いているので圧倒されてしまった。
でも、甘さはあまり無い。
ついでにエロもない。

私は年代的にも主人公の親の愛に打たれた。
もし、物語の中のような夢の世界があるのなら、私の親もきっとそういう思いでいるだろう!
私もそこに行ったらそう思うだろうと、その世界を夢見た。

ファンタジーは好きではないが、うっかり読んでしまって、取り込まれてしまうことがある。
この作品はうっかりで読んで良かった。

けっこう泣けた。

ちなみに・・・これを書くにあたり、市川拓司氏の事を調べたら・・・映画「ただ、君を愛してる」の原作者だったのね。
ついでに、どうでも良いことだけど・・・もし嵐ファンがこれを見たら・・・昔、松潤が「ただ・・・」を観て泣いたと言ったのよ。
で、私も観たの。
で、泣いたわ。

もうひとつついでに、これを読むにあたって、映画化された時の出演者の顔が浮かぶと嫌だな~と思っていたの。
でも、見事に浮かばなかった。
というか、まったく原作イメージと違うので、なんで?彼らだったの??と不思議に思った。

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