「クライマーズ・ハイ」
2006 文芸春秋
横山 秀夫
2008年08月17日 11:31
★5
今年も日航ジャンボ機墜落の夏が来たので読み始めた。
事故から何年も経ち、フィクション、ノンフィクション、色々な本が出ている。
これは、航空機が落ちた地方の新聞記者たちの様子とそれから17年経った時を描いている。
今まで読んだ本は直接的に悲惨な状況や家族の描写があった。
この作品ではそういう描写は無いが、事故直後に現場に入った若い記者の描写をすることでその凄惨さを出していた。
作者の横山さんは実際にその現場に居たそうである。
事故現場と新聞社の現場。
実を知っている人が書いたこの作品にはその重みがある。
しかし、ただ悲しく、悲惨でないのは出てくる人たちが真摯にことにあたっているからであろうか。
現実のこの事故は亡くなった人とその家族はもとより、事故があまりにも大きかったが故に関係した人たちのその後の人生を大きく変えたそうだ。
作品の中の登場人物も大きく変わっている。
それがこの作品の1つの優しさになっている。
2006 文芸春秋
横山 秀夫
2008年08月17日 11:31
★5
今年も日航ジャンボ機墜落の夏が来たので読み始めた。
事故から何年も経ち、フィクション、ノンフィクション、色々な本が出ている。
これは、航空機が落ちた地方の新聞記者たちの様子とそれから17年経った時を描いている。
今まで読んだ本は直接的に悲惨な状況や家族の描写があった。
この作品ではそういう描写は無いが、事故直後に現場に入った若い記者の描写をすることでその凄惨さを出していた。
作者の横山さんは実際にその現場に居たそうである。
事故現場と新聞社の現場。
実を知っている人が書いたこの作品にはその重みがある。
しかし、ただ悲しく、悲惨でないのは出てくる人たちが真摯にことにあたっているからであろうか。
現実のこの事故は亡くなった人とその家族はもとより、事故があまりにも大きかったが故に関係した人たちのその後の人生を大きく変えたそうだ。
作品の中の登場人物も大きく変わっている。
それがこの作品の1つの優しさになっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます