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「首折り男のための協奏曲」感想

2017年02月01日 10時55分10秒 | 乱読本感想
首折り男のための協奏曲
伊坂 幸太郎
新潮社 2016年11月29日

2017年02月01日 10:53
★4
“伊坂幸太郎”の名前と“首折り男のための協奏曲”というタイトルだけ見て購入。
で、読む。
伊坂作品は内容をあまり詮索しないで読み始める、それで正解だと思う。
が、
タイトルの次ページ、目次に並ぶ7つの題目。
これは1つの長編か?
それとも7つの短編か?
1つ目を読んで2つ目を読む。
“時空のねじれ”“首折り男”といったワード、繋がっているのか!?
3つ目を読む。
1つ目に出てきた夫婦が居るが、時代は異なるようだ。
伊坂作品では良くあること。
最後に上手く話が繋がって1つの作品になるのか!?
でも、そう思っていたら短編集だったこともあるし~
今回はどう欺かれるんだろう。
どこかに裏があっただろうか?と時々、1つ目、2つ目・・・と何度も振り返って読み直してみる。
SFの様でもある。
ホラーの様でもある。
とらえ方によっては運命的なラブストーリー、もある。
途中、誘惑に負けてちょいと解説を見たら、どうも短編集のようだ。
でも、何だか繋がっている気がする。
“黒澤”も複数話で登場するし(まっ、黒澤に関しては他の作品にも時々登場するけど)
7つ目の話は妙な導入。
“首折り男”も無関係と言われるが登場。
『訳解らん』と思いながら読んで終了。
伊坂作品は『訳解らん』と思いながら読むのが楽しいようだ。
最後に解説をちゃんと読んだ。
この作品、文庫になるにあたり、短編を加筆修正したそうだ。
そこであやふやな繋がり(繋がっていないのも含めて)が作られて、私の好きな『訳解らん』の作品になったようだ。

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