なんだか寒いと思ったら札幌でも氷点下10℃以下になって、この冬初めてだそうで。
ほぼ4ヶ月ほどが冬の北海道。
4ヶ月って考えると長いのだけれど、50年以上生きてきてようやくそれもいいかと思うようになってきたような気がする。
まぁ子どもの頃は冬が嫌だとは思ったことはなかったような気がする。
厳冬の道東に住んでいたけれど、美幌町は雪が少なくて雪かきなんて冬の間に数度あるかってほどで、竹箒でささっと道を作ればいいくらいの雪の量で、夕刊の新聞配達をしていた時に猛吹雪になってウインドブレーカーをがっちり着込んで、帽子にマスクで目だけを出して配達したことが数回あったかな。
学校に行くときは鼻がくっつくし(この感覚は説明しても分からないかも)、同級生は耳が凍傷になるし、もっと昔は家も寒くて石炭ストーブをガンガンたいてるのに玄関に置いてあったジュースの瓶が凍結して割れる事もあった。
家の作りも古くて、窓の隙間から雪が入り込んで来るような時代だったけれど、あまり寒いという記憶がないのは、北の国からのように夜中でも親が火を絶やさなかったからかなあ。あ、電気毛布はあったんだ! あれは暖かかった〜。
札幌に来て雪の多さに閉口した。
最高で2日で1mくらい降った時が一番ヒドかった。腰の辺りからスコップを入れるのだから、車を出すため5mくらいを除雪するのに1時間以上かかったんだっけ。会社に行ってもほとんど出社してないし、駐車場は車が入れないからそのまま営業先に行ったりして、幹線道路も走ってる車は全然いなかった。
近年は札幌の方が少なくて、留萌など道北にかけて雪が多くなっている印象だし、北見でも数年前に豪雪で大変な事があったっけ。
それでも厳しい冬があって春のありがたみを実感できるような気がするし、これだけ四季がはっきりしている事が楽しく思えるようになってきた。
季節に応じた写真も撮れるしね。