ベコの長崎紀行でグラバー園を訪れているベコ。
ドン曇りの中ゆっくりお散歩中です。
グラバー邸を見学した後は、てくてく歩いて次の洋館に到着。
ベコ 「ここも洋館だべこ!」
こちらはリンガー邸。
もとはグラバーの弟の邸宅だったそうです。
それを、グラバー商会のフレデリック・リンガーが継承したのだとか。
リンガーは長崎で茶葉の生産と輸出を担当した商人。
後にリンガー商会を設立し、グラバー商会から茶葉貿易を引き継いだのだそうです。
そんな邸宅にはきれいな花が咲いていました。
お庭も広々としていて気持ちよさそう。
長崎港と周囲の山々が望める好立地なのです。
グラバー邸よりも少し高台にあるので眺めも良好。
長崎港を見下ろす庭園には、何種類ものバラも咲いていました。
色とりどりのバラもちょうど見頃。
うん、英国っぽい庭園ですね。
さて、
リンガー邸の次に訪れたのはウォーカー邸。
おしゃれなベランダのある洋風建築です。
こちらは英国商人であるロバート・ウォーカー2世の邸宅。
和洋折衷というよりも、洋風建築の印象です。
テーブルの上のティーセットが優雅な感じ。
ちなみに、このウォーカー邸はもともと大浦天主堂の近くにあったもの。
それをウォーカーの没後に移築したのだそうです。
さあ、それではさらに丘の上へ進みましょう。
グラバー園の最後に立ち寄ったのは、旧三菱造船第2ドッグハウス。
長崎港にあった船員用の宿舎を移築したものだとか。
グラバー園の最上部に建ち、2階のベランダからは周囲の眺めも良好。
観光客も眺めを楽しんでいます。
ベコ 「やはりドン曇りだべこ!」
ほんとに残念ですが、最高地点だけあって眺めも上々。
あれは有名な稲佐山。
明日はあそこに登る予定です。
観光客も港と山の見晴らしに感嘆です。
お、レトロな家族連れも絶景を堪能中。
いやー、異国情緒豊かなグラバー園でしたが、ゆっくり楽しめました。
それでは、グラバー園を後にして次のスポットへまいりましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
グラバー園(2)
見応えのあるグラバー園でしたが、グラバーが日本に来たのはペリー来航から6年後。まだ21歳という若さだったそうです。日本が諸外国と修好通商条約を締結した翌年で、長崎の外国人居留地の造成が始まった頃だとか。
当初は貿易会社の社員として日本に赴任し、まもなくクラバー商会という貿易会社を設立。生糸やお茶などの輸出をしていたのですが、幕末の動乱で武器や弾薬などを取り扱うように。
大河ドラマ「龍馬伝」でも坂本龍馬から鉄砲や軍艦を依頼される場面が描かれていましたね。一方、鉄道や製茶、船の修繕所、炭鉱などの経営にも携わるなど、実業家として数々の実績を残したそうです。
ただ、明治維新後は武器の需要低下や、諸藩からの資金回収難もあって破産。その後は炭鉱経営やキリンビールの設立、三菱財閥の顧問を務めるなど、73歳で没するまで日本の近代化に尽力した人生だったそうです。
ちなみにグラバー邸は、息子の倉場富三郎氏によって三菱造船所に売却。戦後の一時期は進駐軍に接収されたものの、再び三菱造船所の所有になり、最終的に長崎市に寄贈されたそうです。