普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

クリエィティビティ

2009-10-31 01:58:44 | Weblog
南青山にあるISSEY MIYAKEにすごいものがあると知り、見に行ってきた。




中村勇吾のDROPCLOCK。
写真だとわかりにくいんだけど、数字が水に落っこちていく様がスローモーションになっている。
その落っこちる数字が時刻を表しているというものである。

これがすごーく見た目が面白い。
しばらく眺めていたら、学校帰りの子どもとかがワイワイいいながら見ていた。

クリエィティブだよね。
切れがいい。

頭を、絞って絞って絞りきるとこういうアイディアが出てくるのかなぁ。

じっと手をみる・・・。

スモールハンドレット

2009-10-29 09:34:08 | 観た、聴いた、読んだ
自動車業界の話である。
先週末のNHKスペシャル「自動車革命」の第二回。
TWITTERで妙に盛り上がっていたので、見てみた。

舞台は、世界の人口の5分の1がすむ中国。
今、40万円程度の電気自動車が、市民や農民に急速に普及しているという。

中国では、自動車に対する規制は厳しくあるが、電気自動車については野放し。
ナンバープレートもいらないし、耐久性や安全基準もなにもない。
しかも電気自動車は、従来のガソリン車と較べ、仕組みが簡便で、車作りのノウハウがなくても出来うのだ。

そのため、小さな零細メーカーが次々と参入し、熾烈な生存競争を繰り広げているという。
その彼らこそが、「スモールハンドレット」なのだ。
しかも「スモールハンドレット」の波は、シリコンバレーでも起きている。
IT技術者やロケット技術者など、これまで車作りと無縁だった人々が、電気自動車の分野に参入し、富裕層を相手に、独創的な車を作り上げ、販売している。

迎え撃つ日本の大手自動車メーカーの苦闘ぶりがなんとも哀切であった。

戦後、日本にも無数の「スモールハンドレット」がいた。
そこから本田やヤマハが生まれていった。

そこには「熱」があった。
「スモールハンドレッド」で働く中国の若者たちの顔は、輝いていた。

今、この国には「熱」がない。
豊かさの代償なのか、それとも文明の成熟なのか。

なんだか色んな事を考えさせられる秀作でした。


ゆっくりと、だが確実に、世界は変わり始めている。

2009-10-28 00:50:00 | ジテンコ
なんて大げさなタイトルですが、話題は「駐輪場」です。

かつて自転車は、街の邪魔者でした。
特に放置自転車は、道路を狭め、景観を著しく損ねると社会問題となりました。
その頃、僕はよく「そんなこといったって駐輪場とかないじゃん!」と内心、反発しておりました。

そして今、ジテンコは少しずつ復権を遂げています。
それをヒシヒシと感じるのは、東京のデパートの対応である。

ほんの1年前までは、デパートで守衛さんなどに駐輪場をの有無を訪ねると、
「そんなもんないわっ!」といわんばかりに追い払われた。

しかし昨今のジテンコブームを反映してか、都内の多くのデパートに駐輪場がある。
守衛さんからの扱いもとても丁寧で、「駐輪場ですか、当然ございます。ご利用いただきありがとうございます」式の慇懃さで対応してくれる。


写真は、新宿伊勢丹の駐輪場。

考えてみたら、オートバイや車を停める場所があるならば、自転車こそあるべきなのだ。
車1台分のスペースがあれば、自転車なら4~5台置くことができる。
CO2だけでなく、あらゆる有害物質とは無縁のクリーンな乗り物である。

自動車こそ、大気汚染をまき散らしているのだからもっと謙虚に走るべきだ!
なんてちょっと熱くなりすぎました・・・。

でも考えてみて下さい。
街を走っている車の7割以上はたった1人で乗っているんです。
そうするとですね、体重70キロの人を運ぶために、400キロ、500キロの鉄の塊を動かしているのです。
なんと非経済的、これでは人類の叡智の敗北だと思いませんか?

そんなことにきっと無意識に社会は気づき始めている。
ゆっくりと、だが確実に、世界は変わり始めているのだ。

最近気になったこと

2009-10-26 17:32:50 | Weblog
最近、気になったことをいくつか書き出してみる。

アーネスト・カレンバック。
宮崎駿が、その著書の中で対談していた人。
なんか西海岸の3州がエコトピアという国を作るという小説があるらしい。
名前も知らなかったけど、ちょっと読んでみようと思った。

スリラバ。
スリーラバーズの略。
服を中心としたセレクトショップ(らしい)
伊藤せいこうがTWITTERで「つぶやいて」いました。
なんかよさげ。
詳しい人、いたら教えて下さい。

NICS
アメリカのテレビシリーズ、らしい。
これまたTWITTERで後輩が「つぶやいて」いました。
「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」。
CSでやっているらしい。
これまた全くしらなんだ。

世の中、知らないことだらけだと実感しました。

なに、みんな知っている?
すいません、僕が無知だってことですかね。。。

ジャパンカップ

2009-10-25 12:37:40 | ジテンコ
こんなに肉体的に辛い思いをしたのは、いつ以来だろう。

宇都宮で開かれるロードバイクの公式国際レース、ジャパンカップ、
そのプレイベントである市民レースに、昨日、挑戦してきた。

その名も「チャレンジコース」。
公式レースと同じコースを走り、そのタイムを競い合う。
コースは、上り基調の24.5キロ。
1時間以内に走りきれなければ失格という過酷なレースである。
毎年、大勢がその憂き目にあい、涙をのむ。

参加者は、およそ500人。
全国から、大学や企業などの自転車部など、鍛え抜かれた「脚自慢」たちが集った。
そもそも僕なんかが参加するのは、なかなかの「チャレンジ」なのだ。
まあでも挑戦は無謀であればあるほどステキじゃないですか。


午前11時。
緊張の中、スタート。

いきなり斜度14度という激坂が待ち受ける。
いろは坂ばりのつづら折りをモノともせず「脚自慢」は登っていく。
抜かれるたびに、心がボキボキと折れていく。

下りでしばし休めるものの、平地になれば必死で皆のペースについていく。
そしてまた上り坂。

脚は痛いし、息は上がりきっているし、そこからは気力の勝負となる。

国際レースのプレイベントということもあり沿道には大勢の観客がいる。
彼らの声援が、折れた心をなんとかつなぎ止めてくれた。
スポーツ選手がよく「皆さんの声援のお陰です」っていうアレ、リップサービスすんなよって思ってたけど、本当です。
本当に辛い時に声援をもらうと、涙がでんばかりに嬉しいものなのです。

そして結果は・・・、
なんとか完走しました!

タイムは、サイクルコンピューターによれば51分前後だと思う。
順位はまだ発表されていないので分かりません。

でも大勢が失格になったみたいだし、最初のチャレンジとしては、自分を褒めたい。

一緒に出場したシュン坊は、まさかの失格。
スタートでやや損をしたことも響いたらしい・・・。

まあでもコースも分かったし、来年もやったる。
アイシャルリターンのアイルビーバックや。
まっとれよ


Twitter

2009-10-23 11:17:25 | Weblog
えらいことになってます。

3ヶ月ほど前、仕事で知り合った人から「招待」されたのが始まりでした。

最初は、何をどうしたものやらと思っていました。
いきなり「つぶやけ」っていわれてもねー、困りますよね。

しかし間もなく仲良しの「一族」が、総ぐるみでやっていて、その輪に入れていただき、なんとなく「つぶやく」とはこういうものなのかなぁという事を「学んで」いったのでした。

その後、iPhoneを購入すると、このTwitterにまつわるアプリがあるわ、あるわ。
で、そのアプリを使い始めると、快適でアリンして、そもそも軽くはまっていたのですが、「どハマリ」となりました。

最近では、手近な人を「招待」しまくっている始末。
ご迷惑だった方、適当に無視して下さいね。

でも、これ面白いですよ。

何が、どう面白いのかって?
ま、一度、「つぶやいて」見て下さい。

世界は「つぶやき」に満ちあふれている。

ちなみに僕のハンドルネームは、「kawabou」です。
4649。

心の震える刹那

2009-10-20 23:05:03 | ジテンコ
今日、仕事で知り合った方と、一献傾ける機会があった。
名前は書けないけれど、それなりに知名度のある人である。

年が近いせいか、多くの感覚を共有出来る。
今日も何度か、心の琴線に触れる話を聞いた。

刺激に満ちた、心震える刹那の積み重ね。

なんとも心豊かな邂逅でした。

Live at Massey Hall 1971

2009-10-20 01:06:26 | 観た、聴いた、読んだ
会社の同僚が、「ダブって買っちゃったんで・・・」と1枚のCDをくれた。


「Live at Massey Hall 1971」

NEIL YOUNGの未発表音源のライブ版である。

さわりを聴いただけで、泣きそうになった。

アコースティックギターとピアノだけのシンプルな演奏。
繊細で、どこまでも優しい歌声。

歴的名盤「After the Goldrush」の半年後のライブである。

前の年の1970年、ジミヘンが、そしてジャニスが他界、
1971年には、ジムモリソンが他界し、ビートルズが解散した。

かつて、音楽が世界を変えられると皆が信じた時代があった。
しかし間もなくロックは失速し、ただの幻想だったと皆が落胆した。

その最中、ニール・ヤングは、「Helpless」を歌い続けた。
そして今も、ニールは歌い続けている。

音楽は、世界を変えることが出来る。
そう思わせてくれる希有なアーティスト、ニール・ヤングの若き才能の結実がここにある。

その歌声は、壮絶な程、美しい。

時代を超えて聴き継がれるべきマスターピース。


「ふとか女」たち、タマサイへ

2009-10-18 19:15:14 | Weblog
本日は、暑くもなく、寒くもなく、風もないという絶好のサイクリング日和。
そんな秋晴れの下、2人の「ふとか女」たちとタマサイへと出向いた。

1人は、ウズコという。
自転車に乗り出したのは、1年ほど前。
クロスバイクで出勤し、深夜に帰宅する際、自宅を通り越してトレーニングをしている。
青梅街道をホームグランドにしており、「青梅街道の黒ネズミ」の異名をとる。

好きが高じて、先日、ついにロードバイクを購入した。
店の人に、「フルカーボン」だといわれて買ったのであるが、実は「アルミ」だった事が判明。
「フルカーボン」だか、「アルミ」だか、分かりそうなもんなのだが、そこは「ふとか女」、店に怒鳴り込み返金させ、即座に別の店でフルカーボンを買い直した。
そして迎えた本日のデビューライド。

PINARELLOの赤白ツートンのFP2、2010年モデルに颯爽と跨り、現れた。
ヘルメット、ウエア、グローブ、そしてビンディングシューズに至るまで、初ライドにして、すでに完全装備。
さすが「ふとか女」である。

もう1人は、ユキエ(仮名)という。
1年半ほど前に、KLEIN KARMA Xというクロスバイクを購入。
2度ほど、一緒に遠出をしたが、それっきり自転車は部屋のオブジェになっていた。
昨夜、空気の入れ方が分からんと電話をしてきた、これまた「ふとか女」である。

2人の名誉のために書き添えておくが、「ふとか女」は、「太った女」ではない。念のため・・・。


さて、朝8時前に我が家をスタート。
タマサイをやや緩めの20キロペースで巡航する。




PINARELLOを駆るウズコ。


KLEINを駆るユキエ。

高尾山までは往復100キロ。
素人ライダーにとっては、最初の壁となる距離である。
しかし、秋晴れに後押しされ、スイスイと走る。
全く乱れぬ走りでスイスイいく。

そして午前11時、あっちゅーまに、「ふとか女」たちは、高尾山を制覇。


高橋家に向かうウズコ。

高尾山の名店、「高橋家」でがっつり蕎麦をかき込み、帰路につく。

さすがの「ふとか女」たちもやや疲労気味。
それでもなんとか帰り着く。

総走行距離100キロ。
実走行時間5時間。

タマサイデビューのウズコ、
そして自転車ライド3度目のユキエ(仮名)。
いずれもおとらず、なかなか堂々のペースです。

うかうかしておられませんよ、ジテンコ乗りのみなさん。

お二人さん、100キロ走れれば、立派なハードジテンカーの仲間入りです。
また、行きましょ♪行きましょ♪

東京は狭い

2009-10-16 22:31:15 | Weblog
今日は、仕事で人に会うために、かなり自転車で走った。

まず自宅から小金井。
距離にして片道およそ15キロ。
40分程度で現地に無事到着。

そこで2時間半ほど過ごし、今度は神田へ。

道すがら、自宅に立ち寄り、アイスとチョコをぱくつく。
ここまででおよそ30キロ。
この位、走ると小腹が減るんですよね、大体。

そしてその後、さらに神田までを往復。

つまり今日一日で15キロ×2+13キロ×2=56キロを走ったことになる。

これでかなりヘトヘトかというとそうでもない。

季節のせいもあると思うが、実に爽快なのである。
時々、思わず声に出して、「気持ちいい!」と叫んでしまった。
途中の道行きの景色を楽しんでいる間に、目的地についてしまう。

これを電車で行ったら帰って大変です。
僕が、田舎者だからだと思うが、電車での移動はとても疲労する。
しかも時間が帰ってかかる。

だからどこに行くのも、ついつい自転車で行ってしまうんですよね。

自転車に乗ると、東京は実に狭い。。。

ブログ・フライヤー続編

2009-10-16 09:36:53 | Weblog
かつての飲み仲間でありバンド仲間。
そして現在のサイクリング仲間であるカネコキヨブミ氏。



この人、いろいろやっているんですけれど、本職は役者です。
で、近況のお知らせメールが届いたので、転載します。


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今日からTBSで25時4分から始まるドラマ「深夜食堂」(小林薫主演)にチョボチョボ出てるのでよかったら観てください
今日が第1話
僕は2話、6話、7話、10話に出演予定です(今日は出ない)
来週、2話以降は24時34分から放送
なかなか渋チンのドラマのようです
http://www.meshiya.tv/cast/

それから
毛皮族本公演「社会派すけべい」11月19日(木)から12月1 日(火)までat駅前劇場もよろしく


骨太の演劇です。

http://www.kegawazoku.com/stage/sukebei/index.html
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カネヤン、がんばってねん♪

ブログ・フライヤー

2009-10-14 20:18:10 | Weblog
芸術の秋でんな。

そこで身近な人がやっている活動について宣伝を2つ。


この間の日曜、我が家に大勢を招いたのだが、
そこで再び、小さな小さなミニコンサートをひらいた。
演奏したのは、大野真弓さん。
前にも我が家で弾いていただいたことがある。

今回は、リストの「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」という曲を弾いて頂いた。
初めて聴く曲だったけれど、その清冽にしてドラマティックな演奏が心に染みた。
目を閉じると、湖を渡るフランチェスカの姿がありありと再現される、そんな演奏でした。

今年の12月13日には、東京オペラシティでリサイタルの予定。



みんなで押しかけましょう。
合い言葉は、「キリストの勝利」だそうです。


それともう一つ。
僕の義理の妹というのは、双子なんだけれど、
ドイツで製紙、製本技術を学び、それで製品を作る「ツヴィリンゲ」というユニットをやっている。
ユニット名は、ドイツ語で「双子」の意味。

その個展が間もなく開かれる。


『10月の24日から吉祥寺にありますギャラリーフェブにて、ツヴィリンゲの展示が始まります。
2007年から染めつづけたツヴィリンゲ模様のクライスターパピアを中心に、箱やノート、スケッチブック、パネル、ポストカード、オリジナルのラッピングペーパーやカレンダーを展示、販売します。』
HPより抜粋。

詳しくは、HPを見て下さい。

どーぞ、よろしゅう。。。

八王子ラーメン

2009-10-13 21:16:51 | Weblog
先日、高尾にツーリングにいった。
すると同行したイマセキ師匠が、「八王子ラーメン」が食べたいという。
なんだかとても美味いらしい。

そこでツーリング先で、iphoneで食べログを検索。
発見したのが、「みんみん」。

小さなプレハブのような店構えだったけれど、
店の前にはジモティの車がガンガン停まっており、名店の予感が募る。

シンプルなラーメン大を注文。
期待に胸膨らませ、待つこと10分ほど、芳香を漂わせ、運ばれてきた。



醤油味に、刻みタマネギが八王子ラーメンの特徴。
イマセキ師匠、「銀河鉄道999に出てくるラーメンのようだ」と評する。

そして、気になるお味は・・・、
ザッツ、バカウマハリケーン。

卵をたっぷり使った黄色い中太麺に、醤油味がまったり絡む。
あっという間に完食いたしました。

八王子ラーメン、恐るべしでした。

イノベーション

2009-10-11 00:45:00 | Weblog
ここのところ、ブログの更新どころではなかった。

仕事も若干、ばたついていた。
旧知の人、そうでない人と、夜の席も続いた。
でも、そんなの本当はあまり関係ない。

それは、iPhoneのせい。
ずっとかかりっきりなのである。

この数年来で手にした最もイノベーティブなツールだと思う。
つまりポスト携帯電話っていうかさ。
だってなんだって、ほとんどストレスなしで出来ちゃうのである。
街角で、近くで人気のレストランを検索し、その場所を地図で確かめ、その結果をブログにアップする。
これが簡単に手にすっぽり入る端末で出来てしまう。

日本の携帯電話ってのは、どうも発想が小さい。
例えば、i-modeって画期的だったけど、日本のしかもドコモだけの規格だから、どうも広がりにかける。
しかしiPhoneは、いきなりインターネットをフルブラウズという大胆さ!
なんでもやりたいことに近づけるような気にさせるのである。

毎日、誰かに自慢していたら、周りにもiphone熱が伝播し始めている。
すでに数人が購入を決めている。

その手に未来を握る。
そんな気にさせるiPhone、まだしばらくはまり続けそうです・・・。

停電

2009-10-02 21:23:04 | Weblog
なぜか、わが家は今、停電中である。
どうも漏電したらしい。

おかげでネットも使えず、このブログは今、iPhoneで書いています。
さすがに書きにくいので、停電の顛末は次回の解釈という事で。