日曜日に紀ノ国杯が御坊市であって参加したのだが内容がひどすぎてちょっと振り返れない。秒読みで落手が多すぎた。
そもそも実戦を指さないのがいけないのかも。
その紀ノ国杯を観戦していて面白い将棋にであった。
先手▲古久保さん 後手△谷さん
普通の角換わりの序盤で△34歩に対して▲88銀あたりのところを平気で▲24歩と交換していく。
えっ、これは一目 △77角成▲同桂△33角▲21飛成△77角成▲48王△22馬▲同竜△同銀 (次図)
が見える。
これ 一目後手が良いだろうと対局後に両者に尋ねると 先手の古久保5段の十八番らしい。後手の谷さんは、ネット対局でこれと同じ局面で負けたことがあるという。
ちょっとびっくりだ。ちなみにelmo等で評価を取ると後手がわずかによくて経験値がものをいいそうだ。
なおここからの進行は、研究課題だろう。 一例は、38王、52王、77角あたりだが確かにこの後は、経験値がものを言いそうだが。個人的には、後手を持って悪いはずがないと思っている。
さて スマホ詰パラにいきます。
2014-2016の好作選が出るようなアナウンスがあったがいろいろ細かいところで調整しているようだ(各人のご意見はもっともなところだし)。個人的には、選んでももらっているようなので大歓迎なのだが。でもまあ最終的にいいほうに向かえばと思ってる。
昨日の作品からまずは、この作品
私は、第一感で24香だったが同桂、23香、12王、22香成、13王、25桂まで あれ簡単に詰んだ。kisyさんらしくないなと思ったがよく考えてみると
そうか意図がわかった。香車の遠打ちに25歩で中合して24桂の移動合いで逃れか。さすがである。以下同香、32王となると33~24のコースでするりと抜けてしまう。
評価は、いずれ上がってくると思うが もうちょっと評価すべき
私は、この詰将棋をみたとき 二上さんのこの取らせの手筋を思い出した。
39角、28角、同角、同と、18歩、同と、28角! この7手目が取らせの手筋。7手目の28角で39角は、28とで見事に詰まないのである。
次は、この作品
初手の35桂、32王、23角、33王に次の24銀が実戦的な手筋だ。つい34銀と押さえてしまいそうになる
コメント改案に次図があったが
これは、スマートに遂行されているが、後で出てくる24銀が見え見えになるのがちょっとほしい。
次は、この作品
非常にシンプルで収束も決まってる。4手目に22歩の変化が変化長手数になるようだ。
攻め方53歩あたりをおくと駒余りの同手数で一応キズは、消せると思うが(たぶんもっといい方法があるかもしれない)
最後にこの作品
こういう手筋作は、大好きである。
収束を借用して少し触りたくなる、もちろん改悪だが
これに関してEOGさんがツイッターで自作を思い出したとあったそれを見るとうわ 難解だ。
ちなみに 初手13歩だが 24桂から余詰みがあるとつぶやいてましたがこれは、王方15歩を置くくらいで解決する。
ちなみに31手詰めだ。
評価があまり伸びなかったのは表現の方法が悪かったからかもしれません。
ただ手順を見るだけという方にも狙いが伝わるように、工夫することを意識していきたいと思います。
あれっkisyさんは、こんなんじゃないなと疑ってかかりました。そこで真意を探し 解説を読んでやっぱりというわけです。(笑)
玄人受けする作品です。
逆算で入ったりするくらい簡単に出来る筋なんで、その後にさらに香を短く打つだけが工夫では評価はこんなもんでしょう。
まあ三輪さんらしいといえばそうなんですけど
せめて3.7以上くらいあっても思うけど。
逆算でも簡単に入るとは驚きました!
僕もそんな逆算が見えるようになりたいです。
いずれも大駒捨てですが、前者は香捨てでも同じところを、どうせなら飛車捨てにと思って作った記憶があります。
「取らせ遠打」なら、知らない間にバビルさんと共演していた2016年2月号ですね(笑)。
こういった色々な手筋を、自分なりに作ってみるのは、作図力の向上につながると思います。