バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

横歩取り△4五角戦法

2012-10-07 19:53:47 | 将棋

3回続けて将棋ネタです。

今月号の将棋世界誌(11月号)の飯島講座(横歩取り裏定跡の研究)がちょっと興味深いところがあったので取り上げます。

基本図は、下図です。

ここで (1)▲7七角  (2)▲2四飛△2三歩▲7七角 (3)▲3五飛 という手が大まかの応手ですが今月号は、この(3)について取り上げていました。

いわゆる△6七角成を許して▲7七角という変化です。(下図)

実は、この変化 一番先手にとって勝ちやすいといわれていた手です。 

詳しい変化はこの質問箱のベストアンサーの答えを参考にしてください。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1230752692

ところがこの講座で紹介されている変化がなかなか大変で先手良しとは自信がなくなってきました。

その変化は、上図から△7七馬▲同桂△3三桂 (下図)です。

このぼんやりとした△3三桂がなかなかの手です。直接は、先手の▲2二歩を消しただけなのですが先手の飛車をすぐに2筋に回させないという味もあり冷静の一着です。

従来は、この△3三桂では△2三角という手が一般的でした。変化は、上記のヤフー質問箱の回答を参考にしてください。

 

この飯島講座では、一部不明な変化もあったので、昨日 質問箱に投稿しましたが、熱心な回答をいただきました。(参考になればと思います)

ちなみにヤフー質問箱では、himajin all the peopole さんとか sdvmh0704 さんというカテゴリマスターにはいろいろ参考になる意見をいただいています。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1095211555

この横歩取り△4五角戦法 もし実戦で相手に指されることがあれば(自分ではまずやらない) この迎撃作戦(▲3五飛)で対処するつもりでしたが この最後の△3三桂と指されると大変ですね。

ちなみに講座では、以下▲8七銀△8二飛▲8六歩に (1)△8八歩の狙いと(2)△2七歩▲3九銀△2八角のねらいがあって後手が指せると書かれています。

先手が1歩得していてもまとめるのがたいへんそうでなんだかそんな感じもしてきました。

 


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66 コメント

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将棋世界11月号 飯島講座疑問点 (是空)
2012-11-03 22:23:27
△4五角戦法で先手▲3五飛対策の件ですが、

21~35手目 ▲3五飛△6七角成▲7七角△7八馬▲8六角△8八馬
▲5三角成△4二金打▲6三馬△7二銀打▲9六馬△9九馬
▲6四歩△6二歩▲2四歩…
飯島七段はこれで先手優勢という解説でした。
(ちなみに従前までは29手目は▲6二歩が定跡とされていました)

ヤフー知恵袋にて、
36~38手目△8九馬▲8二歩と進み△5六歩があるのではないか、というご指摘。
私も同じことを考えていました。

以下ヤフー知恵袋のhimajin氏の手順に従えば、
39~49手▲5六同歩△7九馬▲5五飛△5二香▲8五飛△5七馬
▲5八金△5六馬▲5七歩△7四馬▲2五飛として、

次に△9六馬▲同歩△3三桂という「スッキリした手順」でしたが、
単に△3三桂とすれば、先手の飛車の処置が困っています。
▲1五飛には△1四歩、▲9五飛には△9四歩なので、結局▲3五飛ですが、
そこで△9六馬▲同歩△4四角と飛車取りに打って後手好調だと思います。

途中変化はあると思いますが、はっきり先手優勢と言えるかどうかは?です。
飯島七段は▲6二歩の定跡の何が気に入らなかったのか?についても興味があります。
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RE (バビル3世)
2012-11-04 08:37:10
鋭い指摘ですねえ。和歌山の方ですか?

確かに単に△3三桂のほうがあきらかに得ですね。▲3五飛くらいしかなさそうなので△9六馬から△4四角で後手がやれそうに見えてきました。 知恵袋は質問者の補足は1回しかできないので何回もやり取りできないのが難点です。いちど質問されてはいかがですか?
まあhimajinさんのような変化になるかははっきりわかりませんがそうなれば、ご指摘の△3三桂でよさそうです。

あと飯島講座の▲6三馬でどうして▲6二歩としなかったかですがわかりません。それに対して
(1)△同銀▲同馬△同王▲8二飛△7二銀▲8八飛成△4四角▲8五飛 ・・・先手よさそう
(2)△同金▲8五飛△7九馬▲8一飛成△9二角▲9一竜△4七角成▲5八金打・・・難解ながら先手良しか?
(3)△5三金▲6一歩成△同王▲8五飛・・・これは先手良しですね
というのが見解です。他にいい手がありますかね?

himajinさんが万一見てればコメントくれるかもしれませんがみてないでしょう。同じカテマスのsdvmh0704さんなんかはときどき覗いてくれるようですど。
あと飯島講座では、この質問の私の回答の変化はスルーされましたね残念です。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1230752692
すなわち△4五角に▲8七歩△7六飛▲7七銀△3四角▲7六銀とう変化
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▲6二歩の方が良さそう (ゆうゆう)
2012-11-04 19:40:08
29手目は▲6三馬より▲6二歩の方が良さそうに見えます。
▲6二歩ではっきり先手が優勢だと思いますが・・・。
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RE ゆうゆうさんへ (バビル3世)
2012-11-04 19:48:04
ですよね▲6二歩のほうが
ただこの▲3五飛と引く手法 ここで述べた飯島講座の△7七馬からじっと△3三桂がなかなか有力で、自信がなくなってきました。
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▲3五飛~24手目△7八馬の定跡について (是空)
2012-11-04 23:01:52
和歌山と言えば、高校野球の箕島高校ですね。神奈川県勢も痛い目遭いました。
最近では和歌山電鐵の「たま駅長」ですね。

さて29手目▲6二歩に対して、定跡の教えるところでは、
30~41手△6二同金▲同馬△同玉▲8五飛△7九馬▲8一飛成
 △9二角▲5四桂△5三玉▲9一竜△4七角成▲5八金打にて先手よしですが、

ここで△3八銀と打たれたら、先手どうすればいいのか?わかりません。
39手目の▲9一竜がともすれば「ファンタ」になりかねない手なのでは?
ここは次善手扱いの▲7一竜と銀を取って後手玉に迫る手が、
見た目にも自然で先手優勢になると思います。

理由は前述の進行、つまり40手目△4七角成▲5八金打△3八銀のときに
▲5六銀と打つ手が攻防にピッタリだからです。
なので、後手も40手目△6八銀として以下▲4八玉△5七銀成▲3九玉ですが、
これは先手が受けきれそうです。

またご指摘のあった(2)手順は、
37手目に分岐して(▲5四桂△5三玉決めずに)▲9一竜△4七角成▲5八金打
ということですが、これは初めてみる手順ですが、よさそうですね。

これもやはり、△3八銀なら▲4七金△同銀成▲6九歩で△5七馬とすれば、
▲5一角△5二玉▲5四飛があるので、後手の攻めが決まらないようです。

してみると、後手が困ったようですが…
是空対案34~38手…△9九馬▲8一飛成△5六歩▲同歩△5七銀…

34手目△7九馬のかわりに△9九馬と普通に香車を取る手です。
対して▲8一飛成も当然です。ここで△5六歩はいかがでしょうか?
または△5四香もあるかもしれません。

これは30手目~△5三金▲6一歩成△同玉▲8五飛の手順で
△9九馬▲8一飛成に△5六歩としていたならば、
▲8二飛と打たれてそれまでですが、△6二玉型なので大丈夫なのです。
(多分このことに誰も気づいていなかった!?)

従って、24手目△7八馬の定跡について、
私の現在の結論は「29手目▲6二歩にも後手は耐える」ということです。

そのほかについても差し支えなければ順次カキコミさせていただく予定でございます。
よろしくお願いします。
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RE 是空さんへ (バビル3世)
2012-11-05 11:54:25
一部コメントで棋譜をとばしてしまいました((2)で▲6二馬△同王))を訂正します。
神奈川の方ですか?私も横浜に7年いましたので第二の古里です。

それはそれとて この△9九馬からの変化 大変ですね。こんな手がありましたか?勉強不足です。△5七銀と打たれて(一応△7七角以下の詰めよでもあり)振りほどくのがやっかいというかすでに大変というか。

▲5八金打しかないと思うのですが△6六馬と活用されて▲6七歩には△5六馬ですか。 そこで▲6八桂も考えたのですが(本当は▲5四桂と打ちたいのですが)単に△9二馬▲同竜△同香▲5七金としてもやはり先手自信ないですね。

ちょっといい手がすぐに浮かびませんので考えて見ます。誰かいい手浮かばないかなあ。
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▲3五飛~24手目△8八飛成と△7七同馬の定跡について (是空)
2012-11-08 22:07:46
この際、21手目▲3五飛に対する後手の対応策について
過去の定跡と疑問点についてまとめておきます。
24手目△7八馬については前回のとおり難解だと思っています。

24手目△8八飛成以下、▲同金△6六銀▲8六角△5七銀成▲5八歩△8五歩▲同飛
△7六馬▲8一飛成△8六馬に▲7七歩
最後の▲7七歩が重要でこれは先手優勢になるという、
いわば「有名になりすぎた(?)秘策」です。

28手目△5七銀成でダメならば、別の手を考えるのですが、
じっくり△3三桂と跳ねだしておいてどうでしょうか?
(1)▲6八歩には△4五馬で、(2)▲5八金には△7六馬で。
これで後手がよくなるというわけではありませんが、
さりとて先手がすぐに優勢になる手順もみつかりません。
これで一局という感じではないでしょうか?

また24手目△7七同馬▲同桂ですが、飯島講座にあるように△3三桂がありますね。
ここで先手は
1.▲8七銀△8二歩に▲8三歩(▲7五角)…
2,単に▲7五角
などあり、飯島七段がいうほど「後手優勢」とも思えませんし、ほぼ互角だと思います。

従来の定跡は(26手目)△2三角と△8九角は大体同じようなものでこれは先手よしと思います。

ただし△4四角なんかは難しいと思いますよ。
26手~△4四角▲3六飛△7七角成▲同銀△8九飛成▲6九角△3三桂
▲8八銀△8七歩▲同銀△8六歩…というような感じで。

結局、私の検討では後手の24手目、
△7八馬、△8八飛成、△7七同馬の3手段ともに、
先手が明快によくする手順は不明だけれども、後手優勢とまではいかない、
どれも一局というのが現在の考えです。
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訂正します (是空)
2012-11-08 22:14:35
飯島講座の手順で
24手目△7七同馬▲同桂△3三桂
ここで先手は
1.▲8七銀△8二飛に▲8三歩(▲7五角)…
というのが正しいです。
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RE 是空さん (バビル3世)
2012-11-10 19:16:48
コメント遅くなりました。
出張から帰って残務がありなかなか向きあえませんでした。
△4五角戦法の▲3五飛と引く変化 いろいろご見解ありがとうございました。
基本的に先手持ちのつもりなので飯島講座の△7七馬からじっと△3三桂が個人的にはいやです。なんか先手陣が伸びすぎの感じがして。
ご見解の▲8七銀△8二飛▲8三歩△同飛▲8四歩△同飛▲7五角△5四飛の変化は、先手にとって自信がありませんし。
単に▲7五角も△4四角の打ち返しが難しく 飛車の取り合いは先手としても自信ありません。

もっともその他の△8八飛成▲同金△6六銀の変化も確かに△5七銀成のかわりの△3三桂も難解ですね。

△4五角戦法には▲3五飛と引く手が最善と思っていましたが見解が少しかわりました。

一度時間があるときにまとめたいのと△4五角に▲8七歩△7六飛▲7七銀の変化もまたまとめたいと思っています。

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お疲れ様でした (是空)
2012-11-10 21:20:24
出張お疲れ様でした。私も昨日と今日、東京都の桧原村に紅葉を見に行ってきました。

さて前回のコメントの際に、将棋世界11月号の飯島講座の内容が手元になく、
△3三桂から先手がはっきり悪くなる手順が、あったような気がするのが気になっていても思い出せず、
自力で考えてもよくわからなかったので、自信がありません。
いずれ図書館に本が戻ってきたら、確認しておきます。
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