岬カフェ

モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞をダブルで受賞した吉永小百合さん企画・主演の映画，「ふしぎな岬の物語」が今日から公開されました。ということで（隠れサユリストの親父は（笑），）早速，奥さんと一緒に行ってきました～。

あっ，行ったのは映画ではなく，映画の舞台となった鋸南町は明鐘岬（みょうがねみさき）にある小さなカフェ「岬」さんです（笑）。小百合さんが演じられた「岬」の女主人「柏木悦子」さんのモデルである「玉木節子」さんにもお会いしました。（って，お店やってるんやから当たり前ですよね。）森沢明夫さんの原作「虹の岬の喫茶店」も読んでいましたが，イメージしていたとおりのお店と節子さんでした。

明鐘岬トンネルのすぐ手前，国道沿いに置かれたこの看板は，以前からここを通り度に気になっていました。というのも看板はあってもお店がまったく見当たらないんですよね。なので，これだけ有名になるまでここがその喫茶店ということも知りませんでした（汗）。

　　　　　


看板の脇に海の方に向かう地道があり，そこを入るとこんな手作りの看板が立っています。でもまだお店は見えません。

　　　　　


一応ここが駐車場のようです。が，とくに整地されているわけでもなく，草が生えたりゴツゴツした岩がむき出しになっていたりとほぼ自然のままです。釣り客の方の車もあるようなので専用というわけでもなさそうです（笑）。

　　　　　


駐車場から少し歩くと見えてきました。これが「岬」さんです。実は2011年1月20日の火事で33年間営業されてきたお店が全焼してしまったため，これは二代目になります。罹災された年の12月22日にこのユニットハウスで再オープンされました。

　　　　　


こちらが火災に遭う前のお店です。後ろに見えているのは甥っ子さんが経営されていたライブハウス「ASO」です。（写真は，お店のコーヒーカップなども造られている「花TEMARI」さんからお借りしました。）

　　　　　


店内の様子です。見にくい写真ですが，カウンターの中にいらっしゃるのが節子さんとその妹さんです。映画の公開が決まってからお客さんも一気に多くなって，お一人では手が回らなくなり，ご親族のみなさんがお手伝いをされているそうです。

　　　　　


並ぶことも覚悟していましたが，時間帯がよかったのか待つことなく案内していただきました。注文を受けてから豆を挽いて淹れられるので，ジャズのナンバーが流れるなか目の前に広がる海を眺めながらゆっくり待ちます。店内に置かれた「らくがき帳」を見ていたら，今年の4月2日の日付で節子さんに宛てた吉永小百合さんの直筆のメッセージがありました（小百合さんらしい美しい文字でした）。

それぞれのお客さんをイメージして出されるという珈琲カップは，姪っ子さん（花TEMARIさん）の作品だそうです。本日私のカップは茶色のゴツゴツしたやつ（笑），奥さんのは淡い色のハート型・・・

　　　　　


窓の前には東京湾が広がっています。靄がなければ真正面には富士山が見えるはずです。

　　　　　


この小舟は映画のロケで使われたもので，終了後に東映さんから譲られたそうです。

　　　　　


お店の前から少し荒れた小道を下ると海岸に降りることができます。といっても降りて行ったのは私くらいのものでした（笑）。東京湾って意外と綺麗なんですね。海岸には釣りを楽しむ人がたくさんいらっしゃいました。

　　　　　


海岸から振り返ると小さな「岬」が小さく見えています。切り立った山の真下が明鐘岬トンネルになります。

　　　　　


視線を少し左に向けると削り取ったような山肌が見えています。ここは鋸山山系の背中（？）ですかね。12月のトレランレースが楽しみです。

　　　　　


次は夕方に訪れて，綺麗な夕陽を眺めながら美味しい珈琲をいただこうと話していました。（昨日の夕陽は，見事だったとおっしゃっていました。）

その後家に戻り夕方から珍しく息子とゆっくり走ってみました。
本日の走行距離 ： 9.3Km　（53分35秒）


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