あれは5月19日のこと,某ライングループのタイムラインにmasaruさんから「TVの旅番組で『花嫁街道』をやっていますよ。」という情報が発信されたのが始まりでした(笑)。TVをご覧になったメンバーさんの間で盛り上がり「行きた〜い,みんなで行こう!行こう!」となったようです。
そこに追い打ちをかけたのがMr.katoさんのひと言・・・「やっぱ30kmはほしいですよね〜。」(別にほしくないんですけど ^^;)
日程を決めるにあたって私の都合に合わせていただいたこともあり,昨年の
「外房波の(り)マラニック」に続いて今回も「花嫁街道〜外房黒潮ラインマラニック(HTK38)」と題してルート等を考えさせていただき,梅雨明け後最初の週末となった先週土曜日(6/30)に行ってきました。
想定したルートは和田浦駅をスタートして「花嫁街道」をひと回りし,外房黒潮ライン添いに安房鴨川駅まで走る約30kmのコースでした。
参加メンバーは,外房を走ろう!グループから,mizore姐さん,murasakiさん,えりまきさん,ankocatさん,deburaさん,お〜さん,starmanさん,「幸はやぶさ」チームから,Mr.katoさん,IWTさん,IWMさん,MRTさん,KNMさん,そして親父を加えた総勢13名になりました。
集合はJR内房線和田浦駅,駅の裏にある「道の駅和田浦WAO!」にはシロナガスクジラの骨格標本が展示されています。
また,駅の待合室には地元「和田浦歩こう会」さんが作成された「花嫁街道ハイキングコースマップ」が置いてあります。
花嫁街道とは,山間にある上三原の集落と海辺の集落との交流道で,古くは潮汲みの道から生活物資の往来,学校への通学路として利用され,かつては花嫁行列もここを通って嫁いで行ったことから「花嫁街道」と呼ばれるようになったそうです。昔とは多少道筋も変わっているものの,歴史は古く今でも経文石,じがい水,猿渡り,馬井戸,駒返し,桟敷塚等の地名が残っています。
9時40分過ぎ,スタートです。
老舗のうなぎ屋,うな陣さんの前にはジブリ風の不思議なオブジェが・・・
道祖神と呼ぶには可愛いすぎる石のレリーフです。
花嫁街道の入口,いよいよ楽しいトレイルの始まりです。
今回は下見も試走もやっていないので,日頃から花嫁街道を走り倒しているお〜さん,deburaさん夫妻が頼りです(笑)。
第二展望台からの眺め
いい雰囲気のマテバシイの林
先週サロマ湖100kmを8時間半で走ったとは思えないほど元気なIWMさん。トレイルの経験は短いそうですが,本格的にやれば相当なトレイルランナーになられる予感が・・・
海だろうと山だろうとランパン・ランシャツにターサーというスタイルを貫き通すサブスリーランナーのMr.katoさん
せっかくなら藪漕ぎコースも入れてあげればよかったかな・・・(^^)
経文石までやってきました。
50年くらい前まではかすかに梵字が読みとれたらしいのですが,風化が進んで現在は見ることができません。
経文を読もうと崖下まで降りた二人,もちろん文字は見えません。(^^)
それにしても後ろの親父,色黒が目立っていますね。
(写真:murasakiスポーツ)
じがい水に到着!
自我井水と書き,山中のかくし田の水利・水源に使われていたと言われています。また,この水を飲んだあとに自害したということからの自害水という説も残っているようです。
mizore姐さんの華麗な舞 ?
KNMさんも余裕の走りです。
そういえば先週も一緒に走っていたご近所ランナーえりまきさん
このコースは目をつぶってでも走れる(?)deburaさん
ウルトラランナー starmanさんも余裕の表情で通過です。
みんな速〜い!
駒返しに到着,桟敷塚方面には進入禁止のようです。
見晴台(カヤ場)付近には山紫陽花が咲いています。
太平洋を望む見晴台
第三展望台に到着しました。
東の方向に房総のマッターホルン「伊予ヶ岳」が見えています。この日はさらにその奥に,富士山まで望むことができました。(ちょうどJimmyさん(幸はやぶさ)が登られていたらしい。)
同日に富士山3,400m付近から見た房総半島花嫁街道方面・・・(笑)
(写真:Jimmy スポーツ)
千葉県で唯一「新日本百名山」(登山家の岩崎元郎氏が,昨今山での事故が増えている中高年が登り易い山という点を加味して選定した日本の百山)に選定されている烏場山(265m),山頂では縁結びのおふくさんが迎えてくれます。
烏場山からは,花婿コースと呼ぶようです。
ある意味,この日に親父が一番お世話になったのはこの方かもしれません。IWTさんありがとうございました。
SPAトレイルからまだ1週間だというのに・・・お好きですね〜,ankoさん! (^^)
ふかふかのトレイルを走り,金比羅山を越えて黒滝に向かいます。
階段を降りると滝が姿を見せます。
(写真:deburaスポーツ)
黒滝は長者川の中流にあり,花園山奥地の水を集めて一気に落ちる落差約15mの滝です。
赤穂四十七士が本懐を遂げた後にその霊を弔おうと,浪士の一人片岡源五右衛門高房の下僕であった元助(向西坊)が断食をし,念仏を唱えながら自ら入定したという岩窟で「向西坊入定窟」と呼ばれています。
滝の横手には滝不動がひっそりと祀られています。
これをやりたくて参加したとか・・・(笑)
マイナスイオンたっぷり・・・
(写真:starmanスポーツ)
お茶目なお〜さん
(写真:murasakiスポーツ)
揺れる橋もなんのその,murasakiさんも楽しくて仕方がないご様子・・・
学生時代から走り続けているというMRTさん,故障もなく長く走れる秘訣を教えていただきたいものです。(^^)
橋の下からの盗撮を盗撮されていました(汗)。
(写真:mizoreスポーツ)
盗撮を見つけられ,スゴスゴと立ち去るオ・ヤ・ジ(笑)
(写真:えりまきスポーツ)
おっ,「出ん出ん虫」
最近家の近くでは見る機会が減ったように思います。
お山を後にして花園海岸までやってきましたが,海風はあるもののとにかく暑い!!
お〜さん,deburaさん,starmanとはここでお別れです・・・
花園海岸の林の中にひっそりと立つ「浜千鳥の碑」
碑では「たった一人の娘,昌子さんが若くして和田浦で逝った。それ以来彼の(鹿島鳴秋)切々たる傷心から『浜千鳥』や『夜の貝』の歌詞が生まれた。」とされていますが,浜千鳥は,大正8年に鹿島鳴秋が訪れた新潟の柏崎で作られていますので,この碑を建立された安田氏の勘違いではないかと言われています。
病気のお嬢さんがこの地で療養され,この地で亡くなった(昭和7年)のは事実です。
しかし,浜千鳥の歌を誰もご存知なかったのはちょっとショック,これがジェネレーションギャップか・・・
外房の青い空,青い海を見ながらのラン,気持ちいいのですが,とにかく暑い!
和田浦で離脱したはずのお〜さん(予定通りの離脱)& deburaさん(ある事情でやむなく離脱 (^^))がちょこちょこ現れて写真を撮ってくださいます。
(写真:osan スポーツ)
鴨川オーシャンパークでひと休みして暑さに苦しみながら鴨川を目指します。
ここで,えりまきさん,murasakiさん,ankoさんは一足先に車で温泉に向かわれます。
暑さのためか親父の体力はどんどん奪われてヘロヘロ状態,房総半島唯一の賽の河原「西院の河原のお地蔵さん」に立寄り案内することも忘れていました。
それでもどうにか太海漁港に到着しました。
千葉県では最大の島「仁右衛門島」です。鎌倉時代の初代平野仁右衛門以来,平野家が一戸だけ住んでいたことからこの名が付いたそうです。「新日本百景」(1958年に週刊読売により選定)にも選定された風光明媚な島です。
こちらも「新日本百景」のひとつ鴨川松島が見えてきました。
日本三景の松島をイメージさせる美しい景観から外房随一の名勝と言われ,大小七つの島々(荒島,弁天島,鵜島,雀島,波濤根島,猪貝島,海瀬島)からなります。
当初はここから鴨川漁港に降りて鴨川松島のひとつ弁天島に渡る予定でしたが,ヘタレ親父はもはや走る元気もなかったので,ショートカットさせていただきました。^^;
その後はほとんど歩きでしたが,なんとか鴨川市民会館に到着
ここから日帰り入浴もできる簡保の宿まで走り,さらに鴨川駅に戻ってくる というのが今日の予定でしたが,あと往復3キロの道のりを走る気力も失せた親父は,車で向かうという女性陣にお願いして便乗させていただきました。^^;
ということでこの日のマラニックは,和田浦駅からここまでの23.7kmで終了です。
簡保の宿鴨川でほっこり・・・大浴場(脱衣所)からのオーシャンビュー
お風呂のあとは,近くのファミレスで軽く打ち上げをやってお開きに・・・。
その後もわが家の最寄駅までankoさんに送っていただきました。^^; ありがとうございました。
暑い中お付き合いいただいた皆さん,ありがとうございました。
さて,次回はどこにしましょうかね?
【ランニングイベント情報】
マラニック中にも少し紹介させていただきましたが,mizore姐さんが真夏のクソ暑いときにこんなことをやろうとしているようです。興味のある方はリンク先をのぞいてみてください。(^^)
1
第1回 市川ウルトラマラソン大会」(2018.07.16(祝))
主催:
ちょいワル姐さん(mizoreさん)・イチカワパパさん
2
「真夏の検見川クロカン練〜女子編〜」(2018.08.25or26)・・・男性もOKみたい (^^)
主催:
みゃあこさん・mizoreさん