あられの日記

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幸田露伴の五重塔跡 谷中散歩その5

2017年11月05日 05時06分33秒 | 墓所巡り
谷中霊園の徳川15代将軍徳川慶喜のお墓を見る。周りにも著名人のお墓が点在して、歴史好きには何時間でもいられるポイントです。しかし谷中散歩に費やせる時間はあまり残ってない。ならばもう一つだけ。谷中墓地でぜひ確認したい場所がある。それは天王寺五重塔跡
今年の7月にNHKBSプレミアムで「幸田家の人びと 江戸〜平成 4代の物語」(2003)と言う番組を視聴して、露伴がこの近所に住んでて谷中墓地にある五重塔が小説のモデルになった。というのを見た。
実は番組を視聴した動機は今年の4月に池上本門寺を参拝した時に、幸田露伴のお墓も拝見してたこと。
池上本門寺墓所巡り(2017.9/7)の記事 こちらの記事に幸田露伴のお墓の画像があります。
ならさ、ついでに五重塔の跡も見たいと思いまして。

これがそうです。今は基盤しか残ってません。
説明板発見:東京都指定史跡天王寺五重塔跡
谷中の天王寺は、元日蓮宗・長燿山(ちょうようざん)感応寺尊重院と称し、道灌山の関小次郎長耀(ながてる)に由来する古刹である。元禄12年(1699)幕命により天台宗に改宗した。現在の護国山天王寺と改称したのは、天保4年(1833)のことである。最初の五重塔は、寛永21年(正保元年・1644)に建立されたが、130年ほど後の明和9年(安永元年・1772)目黒行人坂の大火で消失した。
罹災から19年後の寛政3年(1791)に近江国(滋賀県)高島郡の棟梁八田清兵衛ら48人によって再建された五重塔は、幸田露伴の小説『五重塔』のモデルとしても知られている。
総欅造りで高さ11丈2尺8寸(34.18メートル)は、関東で一番高い塔であった。明治41年(1908)6月東京市に寄贈され、震災・戦火にも遭遇せず、谷中のランドマークになっていたが、昭和32年7月6日放火により消失した。現存する方3尺の中心礎石と4本柱礎石、方2尺7寸の外陣四隅柱礎石及び回縁の束石20個、地覆石12個総数49個は全て花崗岩である。大島盈珠(えいしゅ)による明治3年の実測図が残っており復原も可能である。中心礎石から
金銅硝子荘舎利塔や金銅製経筒が、4本柱礎石と外陣四隅柱からは金銅製経筒などが発見されている。」
資金があれば復原可能なんだって!へえ〜。資料を残すって大切なのね。ちなみに、周りにはかつての五重塔の写真パネルがあります。

立派ですねえ。放火した人はどんな動機でこんな立派な塔を、しかも周りはお墓しかないのに燃やしたんだろうか?

さてと?どう行けば夕焼けだんだんが近いかな?
 
長谷川一夫のお墓。この細道を直進すればいいんだね。ってか、長谷川一夫って知ってる?戦前戦後にかけての時代劇二枚目スターです。晩年は宝塚歌劇『ベルサイユのばら』の演出をしたとか。
ずいぶん寂しいお墓です。手入れも墓参り客もいない感じ。むむ?違うお墓かもしれん。でも敷地の外にある石柱には確かに長谷川一夫のお墓って書いてあるんだよね。

説明板発見:都指定旧跡中村正直(まさなお)のお墓 了かん寺墓地内
明治時代の教育者、啓蒙学者。天保3年(1832)幕臣中村武兵衛の子として江戸に生まれ、幼名を釧太郎、名を正直、号を敬宇と言う。昌平坂学問所に入り、佐藤一斎について儒学を学ぶ。慶応2年(1866)幕府の
英国留学生派遣に取締として同行、英国市民社会の実情に触れた。
明治5年(1872)新政府に出仕し、大蔵省翻訳御用を務めるかたわら、翌年、家塾同人社を開いた。女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)校長就任。訓旨院の開設など女子教育、障害者教育にも力を注ぎ、東京帝国大学教授・元老院議官・貴族院議員も歴任した。
明治24年6月7日、60歳で病没。そいう気は神葬え行われた。
正直は、西周(あまね)・神田孝平らと明六社を起こし、啓蒙思想の普及に努め、日本近代化に貢献した。」
う〜む。私は歴史好きですが、深く日本史を勉強したことはありません。歴史ドラマには出てこないけど、生き様のすごい人が谷中墓地にはいっぱい眠ってるのですね。あれだ。小説書きや漫画かきでネタに困った人は墓地に来てあちこちに立ってる説明板読めばいいと思う。明治期を生きた人はあちこちに偉人がいっぱいです。

あ。地域猫発見!あ〜〜、逃げないデェ〜〜。

墓地を抜けたらお寺さんの境内に綺麗な彼岸花。訪問したのは9月14日です。早くも!彼岸花がっ!!って思いました。
手元の根津権現かいわい浪漫ちっくマップによりますと、彼岸花が咲いてるのは了かん(かんの字は人べんに完)寺さんでした。ということは、現在地から築地塀と笠森稲荷が近い。行ってみよう!(続く)

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