2017年03月21日 14時17分46秒 | マーロックの日記

                           チュチュン

                                          ソョョ  ・・・

溝がある・・・

グリ達が土袋をつくるために、どんどん土を掘っているから。

深さは1mくらいで、幅は1.5mくらい。

だいぶ長くなっていて、大タープの裏を囲むように掘り進んでる。

溝になった分の土が、崖の壁になっている。

森の木と木の間、すこし広くなった場所を選んで掘っている様。

木箱がいくつか置いてあって、イスにしているのと階段にしているのとがある。

                   チチチ

何羽か小鳥がいる。

ぐっすり寝て、朝の水くみが終わって、私はお腹がすいている。

     ジャリ

去る。

今日は昨日よりは、空気がつめたい。

樹冠の間から光が差し込んで、細かな水の粒が見える。

薄っすら霧が出てる。

よく見ると、粒は細かく動いてる。

「・・・」

一緒に来たニャッティラもみてる。

               

「・・・・」

地面の影はよく動く。

風で枝がよく動いているから

                                     ピピピ

右上を見る。

                                                ザヮヮヮヮ   ――――

斜めの影が動いて、その上が明るいのが分かる。

昨日の雨の水が残っているから、光を反射してきれい。

               

                        ―――

地面から出ている木の根っこに、片足をのせる。

          

その足で跳ねて、少し前に反対の足を着けた。

トラックの荷台の前に出た。

                                  ソョョ

3.1億年前の石炭紀後期、私たちの祖先と「蜥形類…せきけいるい」の祖先が分岐する。

私達のおよそ1.7億代前の祖先で、おそらくトカゲに似ていた。

熱帯の沼地はヒカゲノカズラ類の巨木に、南極は氷冠に覆われていた。

蜥形類は爬虫類と鳥類を合わせた、陸生脊椎動物の主要なグループになる。

知られている現生種で比べると、この時分かれた私たちの祖先は4600種ほどで、蜥形類は17300種と多い。

そして蜥形類はとても長い間、恐竜の姿で繁栄していた。

蜥形類の祖先はこの後、1000万年ほどでカメたちとそれ以外に分岐する。

そして次のペルム紀の間に、トカゲやイグアナのグループとワニや鳥のグループに分かれる。

ティラノサウルスなど巨大な竜脚類は竜盤目というグループで、イグアノドンやトリケラトプスなどは鳥盤目というグループ。

鳥盤目と言う名は「鳥の骨盤をもつ」という意味に由来するけど、これは表面的に似ているだけ。

紛らわしいけど、鳥類は竜盤目から分岐している。

そしてティラノサウルスは、ブラキオサウルスの様な植物をたべていた他の竜盤目恐竜よりも鳥類に近縁である。

長い時間が経てば、自然選択によって子孫の姿は変わる。

元の姿をした種は、その時にはもう絶滅しているかもしれない――だけど姿を変えて、子孫は生きている。

恐竜の繁栄は、おそらく隕石か彗星の衝突をきっかけとして終わった。

私たちの祖先は何とか生き延びたけど、恐竜の子孫も絶滅はしなかった。

今は鳥の姿をしている。

だけどそれよりも前、私たちの祖先はペルム紀の終わりの過酷な時期を迎える。

全生物種の90%が子孫を残すことなく絶滅する――P-T境界と呼ばれる。

この時期に、すでに衰退傾向にあった三葉虫はすべて絶滅した。

                                         チュ チュン

     

トラックとトレーラーの間から大タープに入り、トレーラーの玄関前。

                 ガチャ

開ける。

「あ、マロックさん」

リフがいた。

トレイを持って、外に出る所だったらしい。

「・・・・」

いいにおい。

お肉と豆腐などが、煮込んである。

それにライス。

おいしそう。

               

リフは去った。

                         パタン

私ももらいに行く。

「ミィ」

おや。

シロネコがいる。

           カタ

靴を脱いで廊下に上がると、私の足に前足をのせた。

そろえて。

「・・・」

「・・・・」

                グィ

掴んでやる。

「♪」

連れて行く。

「待ってろ」

「♪」

ニャッティラの耳をさわる。

ノロマさん達に頼めば、ニャッティラのエサも用意してくれる。

朝から私たちの水くみの見張りに付いて来ていたから、まだ食べてない。

シロネコをひっくり返して、歩く。

「ミィ♪」

まるまった・・・・

            トコ  ・・・

                                          ォォォォ  ・・・・・

                      チュ ♪


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