風よけ

2017年09月25日 14時37分38秒 | 黒猫のひとりごと

                                  

                                          ザヮヮヮヮ   ・・・・・

                 ――  ・・・

空が暗くなってきた・・・

お昼ごはんの後、僕らはまたミニバスで移動した。

家トレーラーとトラックも一緒。

草や木の少ない場所に道はずっと続いていて、どこに向かってるのもう分からない。

ここは、少し木が多い。

3台ともとまって、今日はここで泊るみたい。

「・・・もうどこだか分からないね」

上からリフの声。

「ニャ~」

返事する。

ミニバスの中は温かかったけど、外はつめたい風でさむい。

でも僕は平気。

           

僕は1歩進んで、風のあたる場所に出る。

                                                   ヒュルル   ・・・・

「・・・」

さむい。

           

「さむいね」

「ミィ」

シロネコの声。

フサフサで温かそうなのに、さらにノロマさんに抱えてもらってる。

                  

きっとトレーラーに向かってる。

「荷台で遊ぶ?」

「ミュゥ」

「ミャ」

トラネコやオッドネコが、リフについてく。

きっと荷台でトレーニングをするつもりである。

「クゥ」

後ろからチワワの声。

もっと暗くなる前に、僕らは3台の周りをパトロールする。

「ミャ~」

しまネコもいる。

「この先は、雨が多いようだよ」

「そうですか」

ハットさん達も出て来た。

「クゥ」

チワワはブルブルしてる。

さむいみたい。

服着てるけど。

「ニャ~」

近くにいるレトリバーを呼ぶ。

             ト    ト

チワワがそれに気づいて、近づいてく。

「・・・」

4つの足で立ったレトリバーのお腹の下に、チワワが隠れた。

「♪」

暖かそう。

フサフサのレトリバーのお腹から、チワワの頭が出てる。

チワワもフサフサなのに。

しまネコは、さむいかもしれないけど平気そう。

「ニャ~」

チワワは頼んだよ。

レトリバーにチワワを任せて、僕はしまネコとパトロールする。

        

ミニバスの目の前を、右に曲がる。

灯り。

男がライトを点けて、立っている。

「・・・」

後ろからタッチしてやるのだ・・・・

                

                                             ヮヮヮヮ  ・・・・・

                               ポ    ポ


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