ポ
ザヮヮヮヮ ・・・・・
―― ・・・
空が暗くなってきた・・・
お昼ごはんの後、僕らはまたミニバスで移動した。
家トレーラーとトラックも一緒。
草や木の少ない場所に道はずっと続いていて、どこに向かってるのもう分からない。
ここは、少し木が多い。
3台ともとまって、今日はここで泊るみたい。
「・・・もうどこだか分からないね」
上からリフの声。
「ニャ~」
返事する。
ミニバスの中は温かかったけど、外はつめたい風でさむい。
でも僕は平気。
ト
僕は1歩進んで、風のあたる場所に出る。
ヒュルル ・・・・
「・・・」
さむい。
ト
「さむいね」
「ミィ」
シロネコの声。
フサフサで温かそうなのに、さらにノロマさんに抱えてもらってる。
ト
きっとトレーラーに向かってる。
「荷台で遊ぶ?」
「ミュゥ」
「ミャ」
トラネコやオッドネコが、リフについてく。
きっと荷台でトレーニングをするつもりである。
「クゥ」
後ろからチワワの声。
もっと暗くなる前に、僕らは3台の周りをパトロールする。
「ミャ~」
しまネコもいる。
「この先は、雨が多いようだよ」
「そうですか」
ハットさん達も出て来た。
「クゥ」
チワワはブルブルしてる。
さむいみたい。
服着てるけど。
「ニャ~」
近くにいるレトリバーを呼ぶ。
ト ト
チワワがそれに気づいて、近づいてく。
「・・・」
4つの足で立ったレトリバーのお腹の下に、チワワが隠れた。
「♪」
暖かそう。
フサフサのレトリバーのお腹から、チワワの頭が出てる。
チワワもフサフサなのに。
しまネコは、さむいかもしれないけど平気そう。
「ニャ~」
チワワは頼んだよ。
レトリバーにチワワを任せて、僕はしまネコとパトロールする。
ト
ミニバスの目の前を、右に曲がる。
灯り。
男がライトを点けて、立っている。
「・・・」
後ろからタッチしてやるのだ・・・・
ト
ヮヮヮヮ ・・・・・
ポ ポ