子クマと

2017年02月16日 14時11分12秒 | 黒猫のひとりごと

          パチチ パチン

                                                 ヮヮヮワワ  ・・・・

                     ボォォン

バギーが来る・・・

また、石を運んでる。

手袋をしたマッチョさんや斧さんが、森の中から大きな石を探しては持って来ているのだ。

シャープさんたちはゴミ袋や段ボール箱に森の土を詰めて、枠台車にのせて運んでる。

橋の横に、壁を作っているのだ。

手すり倒木の前。

ヘテロやグリも手伝ってる。

          ジャリ ・・・

男が戻って来た。

カレーができたからなのだ。

いいにおい。

大タープの下は、ランタンがいくつも点いていて明るい。

たき火もあるし。

トランシーバーがしゃべって、順番にたべているのだ。

人はみんな、忙しそう。

リフも手伝ってる。

コックさんも。

ごはんはノロマさん達がつくってる。

                 

ちょうど、家トラックからカレーが出て来た。

「マロックさんのは大盛りにしておきましたよ」

「・・・ありがとう」

男は手袋を外して、ノロマさんからカレーライスやボトルののったトレイを受け取った。

「キュゥ」

たき火の近くには、子クマがいる。

りんごもらって、もうお腹はいっぱいみたいである。

レトリバーもいるけど、お座りして辺りを伺ってる。

見張りしてるみたい。

「・・・どうです、そのクマ」

「元気ですよ」

「そうですか」

「テントと毛布で寝る所をつくってあげたいんだけど」

「・・・後で用意します」

「おねがいします」

            パク

男はカレーを食べ始めた。

人間たちは、順番に食べに来る。

「ニャ~」

       モグ   モグ

僕をみて、男はたべだした。

                     ――  ト

カツカレーである。

から揚げものってる。

「ニャ~」

おいしい?

「・・・・」

僕をみたけど、返事しない。

おいしいみたい。

                モグ  モグ

勢いよく食べてる。

ゴムさんは、たき火に枝をくべている。

                     パチチ  ・・・

       

チワワは家トラック。

子クマを連れて行こう。

「ニャ~」

崖の見学に行こう。

「?」

             

僕は大倒木の横を行く。

     ゴロン

子クマは転がって付いてくる。

横には枝・・・・

                パチチ

                                                ザヮヮヮヮ  ・・・・・・

                               ポ ポ

              ォォォ ・・・・


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