パチチ パチン
ヮヮヮワワ ・・・・
ボォォン
バギーが来る・・・
また、石を運んでる。
手袋をしたマッチョさんや斧さんが、森の中から大きな石を探しては持って来ているのだ。
シャープさんたちはゴミ袋や段ボール箱に森の土を詰めて、枠台車にのせて運んでる。
橋の横に、壁を作っているのだ。
手すり倒木の前。
ヘテロやグリも手伝ってる。
ジャリ ・・・
男が戻って来た。
カレーができたからなのだ。
いいにおい。
大タープの下は、ランタンがいくつも点いていて明るい。
たき火もあるし。
トランシーバーがしゃべって、順番にたべているのだ。
人はみんな、忙しそう。
リフも手伝ってる。
コックさんも。
ごはんはノロマさん達がつくってる。
ト
ちょうど、家トラックからカレーが出て来た。
「マロックさんのは大盛りにしておきましたよ」
「・・・ありがとう」
男は手袋を外して、ノロマさんからカレーライスやボトルののったトレイを受け取った。
「キュゥ」
たき火の近くには、子クマがいる。
りんごもらって、もうお腹はいっぱいみたいである。
レトリバーもいるけど、お座りして辺りを伺ってる。
見張りしてるみたい。
「・・・どうです、そのクマ」
「元気ですよ」
「そうですか」
「テントと毛布で寝る所をつくってあげたいんだけど」
「・・・後で用意します」
「おねがいします」
パク
男はカレーを食べ始めた。
人間たちは、順番に食べに来る。
「ニャ~」
モグ モグ
僕をみて、男はたべだした。
―― ト
カツカレーである。
から揚げものってる。
「ニャ~」
おいしい?
「・・・・」
僕をみたけど、返事しない。
おいしいみたい。
モグ モグ
勢いよく食べてる。
ゴムさんは、たき火に枝をくべている。
パチチ ・・・
ト
チワワは家トラック。
子クマを連れて行こう。
「ニャ~」
崖の見学に行こう。
「?」
ト
僕は大倒木の横を行く。
ゴロン
子クマは転がって付いてくる。
横には枝・・・・
パチチ
ザヮヮヮヮ ・・・・・・
ポ ポ
ォォォ ・・・・