むかし、初夏の頃に近くの野山を歩くと、周りの草から一段高く、青紫色の穂を出しているクガイソウ(九蓋草、九階草)をよく見た。
漢字の「蓋」は現代では難しい文字で、僧侶などに従者がさしかける柄の大きな傘のことで、九蓋よりは九階のほうが理解し易い。
また「九」は数が多いことを現しているが、クガイソウは輪生する葉の段数は9つが多いとのことである。
特に珍しい山野草ではないが、最近は会う機会がなくなった。
高尾山でもこれに似た白いオカトラノオ(岡虎の尾)は目立つが、クガイソウは少ないのだろうか。
今年はじっくり周りを見渡して歩こうと思う。
山地や深山などに生える多年草。別名トラノオ(虎の尾)。
葉は狭楕円状披針形で縁に鋸歯がある。
茎の先端に長い総状花序を出し、淡紫色の花を多数付ける。
名前の由来:葉が4~8枚輪生し、これが九層ぐらいになることからこの名が付いた。
花期7~8月。
(東京都薬用植物園)
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この花のような縦位置の花は、なかなか思うようにいきません。
その点、最初の画像から蝶とのアップ、さらにアブが狙っている超アップの画像、素晴らしいです。
見習いたいと思います。
わが家の庭でもオカトラノオは満開です。
少し高尾に行く間隔が長くなりましたが、オカトラノオはもう咲いているころでしょう。
蝶なら飛んでいても羽根は写るでしょうが、アブだと超高速で羽根が全く写っていません。
昆虫の目の表情がわかるともっと良いのですが、なかなかそこまでは。
お褒めいただきありがとうございます。
おじいさんは孫と風呂に入るのでは。
葉っぱが傘(蓋)のように9つ重なってクガイソウです。