アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

地味なEF65500番台F型の魅力

2019-04-04 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

国鉄からJRに引き継がれ、今でも活躍しているEF65は、大部分がPF型と呼ばれる1000番台が占めている。現状JR東、JR西、JRFの3社に所属しているEF65だが、全盛期には直流型標準電機だっただけに両数も多く、当然ながら多岐にわたり形態も分類されていた。もちろん機関車ファンの中でも、EF65フリークの方々は世の中に数多く、アントンKなど足元にも及ばない。ただロクゴーの詳細についてはわからなくても、カッコよさや美しさ、力強さは知っているつもりだ。思えば被写体に機関車という存在を最初に示してくれたのは、ゴーナナよりロクゴーの方が先なのかもしれない。そう思うと不思議なものだ。

現在のEF65PF型は、近年国鉄型特急色に戻りつつあり、オリジナル色がいかにお似合いで、美しいかを今更ながら思い知っているが、お若い機関車ファンの方々は、こぞって撮影を楽しんでいるようで何よりに思う。

東海道線ブルートレインを牽いたEF65P型の影には、特急貨物用とされたF型の500番台も存在し、当時は異彩を放っていた。アントンKは、寝台列車の前に立つP型も好きだったが、この貨物用のF型も厳つくて好みだった。特に専用の運用を持つことなく、他のEF60、EF65と共通に運用されていたと思うが、偶然に出会ったときには、やはり嬉しかった想いが蘇ってくる。なんの運転情報もなく、偶然が全てだった当時は、何が現れるか分からない、ちょっと今では忘れてしまった感覚がたまらなかったように思う。どんな機関車が来るのか分からない、時間通り走っているのかも分からない、ただひたすら線路端に張り付いて待つ。鉄チャンとは、そういう物だったようにも思う。人間は、楽な方へ便利な方へ知らずの内に向かうが、たまにはこうして昔の修行のような想いも思い出すことも今を戒めるために良いかもしれない。

掲載写真は、東海道線で撮影できたEF65F型貨物列車。当時は確か沼津区所属だったと思うが、やはり偶然の遭遇だった。少し見上げる角度で撮影すると、特徴的なヒサシが普通よりほんの少しだけ上に付いているように見える。スノープロウこそ無いが、重連総括運転の名残りかスカート周りが賑やかなのが何とも頼もしい。

1981-03-28    3360ㇾ  EF65526         東海道本線:湯河原付近にて



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