ここ数日で、東京も気温が乱高下し一気に春めいてきた。近所の桜並木も昨日はやっと2~3分かな、っと思う間もなく、今日は一気に咲き揃い満開に近くなっていた。今晩からの春の嵐が心配になるが、毎年花散らしの嵐が来てヤキモキさせられることもいつもの日常に思われる。昨年よりはスローペースに思われる桜前線だが、この後どうなっていくのか楽しみでもあるのだ。
日本全国にある「染井吉野」が近年寿命とされ、また悪い病気も流行っているから、伐採して代替わりするとラジオから流れていた。そうか、そんなこともあるんだと納得してしまう。毎年決まって綺麗な花を付ける桜にも関心してしまうのだが、ここでも機関車と同じように新陳代謝が行われているとは、夢にも思わなかった。そういえば、東急沿線の桜の名所の一つでもあった洗足池の築堤の桜並木も、数年前に一気に姿を消してしまい絶句したことを思い出す。
掲載写真は、都内でも有名だった東中野の桜並木を往く当時のEF15重連の貨物列車。確認も出来ていないから、現在はどんなになっているのか不明で申し訳ないが、満開の桜に菜の花が咲き、そこを走る国電のカラーリングがまた美しく、毎年楽しみにしていたポイントだった。何と言っても、当時我々の間では有名だった午前中のEF15重連の石油列車とのコラボを狙い、何度も足を運んだことが懐かしい。行けば撮影出来たというほど甘くはなく、重連単機だったり、単機けん引でやってきたりと、思うようには撮らせてくれなかった。陸橋から覗き込むようにカメラを向けるため、どうしても手前の架線が車両にかかり、気に入らなかったことも思い出せるが、こうして時間とともに想いも熟成が進んだのか、さほど気にならなくなっている自分自身が愛おしい。
1979-04-03 5472 EF15 62+198 中央本線:東中野にて