アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

今年の注目したい演奏家たち

2017-01-11 22:00:00 | 音楽/芸術

年明けしてようやく通常のモードになってきた今日この頃。仕事に圧迫を受けながらの趣味活動には、いささか疲れが出てきているが、自分の出来る範囲で地味に確実に行動して行きたいと、年頭に当たり思い直したところだ。現実ばかりに目を向け、悲観的な想いに支配されることなく、ほんのひと時でも自己の想いの充実を感じられたら、次へ繋がって行くと思えて仕方がない。アントンKの場合、そんなひと時が、音楽に集中している時であり、またカメラを持ってフィールドに出ている時なのだろう。今年も少しでも多くそんな時間を持ちたいものだ。

さて、在京オーケストラの春からの新シーズンのスケジュールも出揃い、またそれに混じって来日オーケストラも具体的に日程等が発表されつつある。今年一年はどんな演奏に出会えるのか今から楽しみこの上ないが、もう行くことが決まっているものから少し考えてみたいと思う。

昨年より引き続き、上岡敏之氏の演奏にもう少し触れて行きたいと思っているから、彼が音楽監督をしている新日本フィルの演奏会が必然的に多くなる。3月のマーラー第6を皮切りに、4月ドヴォルザーク、5月ブルックナーと続く予定で、とにかく今までの経験上、想定を軽く超えてくる演奏内容なので、あまり深く考えることなく自分の素のまま接してみたいと思う。ということは、やはり健康管理は大切。演奏者と同様、聴く立場であろうとも、体調がベストでないと集中力を欠き、ろくな事は無い。一音も聴き逃さないくらいの心持で会場に向かうから、やはり身体のコンディションは重要だ。

同じくらい楽しみにしているのが、スクロヴァチャフスキの来日。ベストパートナーの読響でブルックナーの第5を披露する予定(5月)。過去にも同曲はこのスクロヴァチャフスキで聴いているが、昨年の第8同様に、さらなる進化が期待できる。かつての朝比奈隆の演奏がそうであったように、90歳を越えてもなお新品の総譜を用いて、一から組み立てるというから、その音楽に対する情熱は凄まじいものがある。

また今年は、マーラーの交響曲を少し聴いていきたい。3月にエリアフ・インバルがベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を引きつれて来日し、得意のマーラーの第5を披露の予定。これはやはり外せないプログラムだ。オケのベルリン・コンツェルトハウス管のことはよく判っていないが、都響とも名演を繰り返しているインバル、それも第5番の演奏は他とは別格なのだ。何を置いても聴くべきだろう。また今年は、若手の指揮者山田和樹も聴いてみたいと思っている。彼は日本フィルを相手にここ数年、マーラーの交響曲を第1から順番にチクルスで演奏し、今年はその集大成になるはず。色々と評判も耳に入ってくるので、自分が聴いていないのでは話にならない。是非とも会場に足を運びたいものだ。またオーケストラを離れて室内楽も機会があれば積極的に行きたいところ。例の崔文洙の演奏は、暖かく心休まる音色だから、これまた是非とも聴きに行きたい。

思いつくままに列記してみたが、こうみるとあまり昨年とは変わらないアントンKかも・・・まあいい。音を楽しむと書いて音楽だ。今年も大いに楽しみたい。画像は、今年一番足しげく通うことになる上岡敏之/新日本フィル。さらなる洗礼を受ける事になる訳だ。またそのご報告ができることを今から楽しみにしている。