夜８時

雪の降る中、出かけたのは月曜日午前中、以後、家から全く出かけていなかったのだが、街中の道路事情を実感として知らなかったのだが、どうやら37年ぶりの大豪雪の爪痕は、快晴の1日や2日で片付くほど、簡単なものではないのではないか、と実感した。

それは暗くなって、目の前の県道を何度も往復し、除雪している大型除雪車が目の前で止まっていると思ったら、悪友から電話が入り「おーい、弁当持ってきてくれ、腹減った！　熱いお茶もなあ。」と言うではないか。「わかったぞ！」と早速、炊きたてのご飯を握り飯にして、ツマミなど添え、熱いお茶をポットに入れ、紙コップを添えて、初めて軽自動車を出して、隣集落を迂回して、目の前の除雪現場に出かけた。

この区間だけでも、大変な道路事情。工事中の道路よりひどい。挙句、「携帯の電池がないので俺の家の、俺の車の中にある充電器を持ってきてくれ」と高級車の車のキーを寄越す。お安い御用とばかり、地区のもっと奥地にある彼の集落へ向かった。

驚いたのは、県道の道路事情だ。明日予定のデーサービスに送迎車両が、本当に走れるのだろうか？
私の軽自動車は、こんな凸凹道は大好きで、対向車両がなければ、ラリー車のように楽しめるのだが、それにしても、ここはアフリカじゃないんだからなあ。

私の考えが甘かった。考えなきゃいけないのは、いきなり豪雪ではないのだ。寒波は第一、第二、と襲来し、挙句、第三波で37年ぶりになったのだ。今年の福井豪雪は災害指定されるほどの爪痕が、これから表面化するかもしれない。

午後３時

もう、右腕が完全に力が入らないようになったので、昼食後1時間半ほど作業して、屋根は終了した。下ろせるだけ下ろした。
気温と直射日光で、ガンガン雪が溶ける。上空を2度も、3度も報道のヘリコプターが通過する。上空から、作業をカメラで狙っているかも知れない。ヘリコプターが去るまで、休まず働く。怠けている様子を見られちゃ、県民の恥だ。

で、着替えついでに、昼風呂に入る。もう、出たくない！　温泉だったら最高だろうなあ。

昨夜は、１２時ごろに何度も親父に起こされた。トイレに行ったついでに、紙パンツがないと騒いで、それから、灯油がないと騒いで、そして石油ストーブを煌々とつけて、挙句にテレビをつけ始めたので、真夜中だと言い聞かせて布団に入らせた。

もう、そのまま永遠に起きてこないでくれたら、ハッピーなのだが、と呪文を唱えたが、今朝は早々に起きてきた。

先生の散歩

久々に、村の先生も閉じこもった屋敷から道に出て散歩だ。

「ゆきのりさん、そこから嵐が岳見えますか？　三角の山」「はい、よく見えます！」

どの山か、わからないけれど、今日は全部見えるのだ。ヒマラヤも、エベレストも白山も富士山も、ケニアのキリマンジャロだって見える！

360度絶景

自分の家の屋根の上から、ぐるっと360度眺めても、どの方向も絶景なんだから、今日の天気は、120点だ。

屋根の眺望

どお？　この景色。私には最高だよ！　午前８時には、屋根に登って、本気で雪下ろし。

雪質はすっかり変わっている。ぎゅっと締まり、重くて、かつ、美味い！　「美味い」？

キャア！快晴！

By Yhaoo : [ -4c/6c/10% 98P67K ] 晴れ

放射冷却で明け方マイナス四度まで下がったが、夜明けと同時に本物のお天道さんがガンガン照りつける、快晴になった！
何と嬉しいことか！　　どれだけ、待ち焦がれたことか。

白一色の世界だから、眩しいのなんの。

さあ、やることがいっぱいありまっせ。それにしても、よくもまあ、こんなに大量の雪が降ったもんだとつくづく思う。
明日は、雨で気温も零度から8度とか。すごい勢いで、今日明日と、雪が溶けそうだ。

朝の早くから、20センチほどの圧雪のガタガタ県道を除雪車が何台も往復する。上空を、多分、新聞社などの報道ヘリが飛んでいる。国道8号線も昨夜で通行できるようになったし、今日は、どの交通機関も明日からの平常運行に向けて、大車輪で除雪作業に取り組むだろう。疲れ切った市民だって、このお天気なら元気が出る。