細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

軽いめまい

2018-01-10 21:00:56 | 職場のこと

新年、2018年に入りすでに10日が経過しましたが、初めてのエッセーです。

近年、というかここ10年くらいでは最もスタートダッシュに失敗した年になってしまいましたが、正月明けの4日にめまいがして一日寝込んでいました。このときのめまいはそれなりにひどく、娘たち二人と過ごす一日でしたが、昼食、夕食ともに娘たちに買出しに行ってもらって乗り切り、私はほぼ終日横になっていました。まあ、そういう日もあろうかと。

翌5日にはめまいは無くなっていたので、午後から岡山へ出張。6日には閑谷学校を訪れ、年初に教育のあり方、近代の矛盾等を強烈にかつ厳粛に感じ、身が引き締まる思いをして帰路につきました。

仕事をバリバリ開始しようと思っていた3連休でしたが、どうにもギアが入らず、8日にはまた軽めのめまいを感じました。4日のめまいよりは全然軽いものでしたが、これまであまりめまいなど感じたことがなかったので少し警戒して、この日も仕事は抑え気味にして翌日からの本格的な仕事に備えることにしました。

そして、私にとっては本格的な仕事開始である9日を迎えました。土木史の講義もこの日から始まりました。やはり仕事の日は起床後も気が張っており、長女と自分のお弁当も作って、次女と一緒に通学して(その途中で、「電気」のことを教え始めました。後で解説。)、職場へ。この日も体や頭の回転が急だったりすると、ほんの少しめまいを感じるような状況でした。ニットの帽子をかぶったりして、慎重にスタートすることにしました。

静かにしていると頭は冴えているので、結局9日もほぼ休憩なしで朝から夕刻まで仕事となりました。職場にいると人間はシャキッとするのですね。土木史の講義ではすぐに声がかすれ気味になってしまいましたが、第12回目「都市を支える上水と下水」を無事に終えました。年始の横になっているときにいろいろと勉強し感じることが多く、講義の冒頭で「夜と霧」「死の淵を見た男」「後世への最大遺物」等を紹介してスタートしました。職業によりシャキッとし、フルパフォーマンスを引き出していただけることが本当にありがたく、学生たちに「講義をさせていただきありがとう」とお礼も言いました。

今日10日も、9時から18時前まで、昼食を除いてほぼすべて研究ミーティングと教育の時間でした。論文投稿の締切りも5日後に迫っていることもあり、何名かは原稿作成の追込みです。体調は9日とそれほど変わりませんでしたが、朝、晩とお風呂に入り、朝の体操もし、なるべく心身をリラックスするように心がけています。

というような新年のスタートとなりました。まあとりあえず丸二日、フルに仕事ができてホッとしています。

先に紹介した「死の淵を見た男」は福島第一原発の事故発生直後からの吉田所長らのまさに地獄との格闘ですが、本日10日から読み始めました。概要は、武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」の過去の番組で知りました。

次女に「原発って知ってる?」と聞いたら、「知らない」とのことだったので、電力から教えることにしました。

9日の新年初登校の朝からレクチャー開始。土木史で大学生たちに教えるのも大事ですが、我が娘に社会のこと、インフラのこと、歴史のことを教えることはもっと大事です。

最初の朝(レクチャー時間はたった5分強)は、「電気が無くなるとどうなるのか?」でした。次女の友達も通学時に一緒になり、面白そうに二人で聴いていました。

本日、二日目のレクチャーは、「電気はどうやってつくるのか?」でした。熱、の話から始めましたし、タービン、水力、火力、風力等はもちろん説明しました。興味を持った次女の質問「じゃあ、私の体の中にも電気になるようなエネルギーがあるってこと?」。いい質問です。自転車を漕ぐことで電気が灯ることを例に、その質問に答えました。水力発電の位置エネルギーの説明もし、水をその位置まで持ち上げるのは太陽エネルギーであること、を説明した辺りで時間切れ。

さて、奥さんが今朝から海外出張に出かけたので、今夜は娘たちと私の三人の夜です。明日もお弁当二つ作って、次女と通学時に電気のレクチャーの三回目。何とか5回目くらいには原発の説明をできれば、と思います。。。